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多様なビル設備を統合管理するプラットフォーム「Digital Vault」、100以上のプロトコルをコンバージョンBAS(1/2 ページ)

ジョンソンコントロールズはアメリカ、シンガポール、ヨーロッパ、イスラエルで実証実験を進めるデジタルクラウドプラットフォーム「Digital Vault」の国内展開を視野に入れた。

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 ジョンソンコントロールズは2019年9月19日、東京都千代田区の丸ビルで、記者説明会を開催し、ビル設備市場のトレンドや同社の製品などを紹介した。

ビルシステムは最終的にスマートシティータイプへ


ジョンソンコントロールズ APACデジタルソリューション担当 バイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのアルビン・ウン氏

 ジョンソンコントロールズ APACデジタルソリューション担当 バイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのアルビン・ウン氏が登壇し、ビル設備に関する旧来と未来のユーザーの関心事について言及した。

 ウン氏は、「旧来はサステナビリティやエネルギーの効率化に焦点が当てられていたが、これからは体験や成果に需要が集まると見込んでいる。今まで重要視されていた製品やアイサイト、所有、構造化、IT、OT(制御技術)というキーワードは、サービス、最適化、エコシステム、アジャイル、プラットフォーム、アプリケーションに変わっていく」と語った。

 現在の顧客がビル設備に期待する効果については、エネルギーコストや機器のダウンタイム、出張メンテナンスの削減、労働生産性とメンテナンス人員の能力の向上を挙げた。こうしたビルオーナーのニーズを受け、管理会社や不動産会社は、ビルシステムが、建物の持続性や効率性、生産性と快適性、スケーラビリティ、セキュリティ、ブランディングで力を発揮することを求めている。


現在の顧客がビル設備に期待する効果

 「ビルシステムは現状、独立しており、施設内の機器と連動しておらず、問題への即応力や分析力が足りていない。だが、次の段階では、1部の企業が先行して取り入れているスマートシステムになり、設置されたそれぞれの機器の連携が進展する上、従来より優れた機能や分析力を有し、将来を見越したビル管理が行える。最終的に移行するスマートシティータイプでは、初期段階でも、施設内の空間や資産、人材に最適な環境作りをサポートし、建物に取り付けられた設備が相互に通信することで、さまざまな場面にリアルタイムに即座に応じれるようになる」(ウン氏)。


左から右にビルシステムの将来的な進展を描いたイメージ

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