複合機とクラウドを連携させる建設業向け「施工管理コミュニケーション変革パック」:施工管理
リコージャパンは、同社の新世代複合機「RICOH IM C シリーズ」とオクトが提供する施工管理アプリ「&ANDPAD(アンドパッド)」を連携させるクラウドアプリ「RICOH カンタン施工管理 for ANDPAD」を開発。これら複合機とクラウドアプリを組み合わせた「施工管理コミュニケーション変革パック」を2019年9月より提供開始する。
リコージャパンは、「RICOH IM C シリーズ」と建築・建設業向けのプロジェクト管理を行うオクトの施工管理アプリ「&ANDPAD」を連携させるクラウドアプリ「RICOH カンタン施工管理 for ANDPAD」を開発した。これら複合機と各アプリを組み合わせた「施工管理コミュニケーション変革パック」を2019年9月2日より提供し、施工管理業務における情報共有・コミュニケーションの効率化を目指す。
&ANDPADは、設計図面や写真、工程表などをクラウド上で一括管理するアプリケーション。PCやスマホがあれば、資料共有や報告書作成、リアルタイムチャットなどの機能を簡単に利用できる。業務連絡やコミュニケーションの効率化、関連書類の作成・管理に要する作業時間削減の他、誤伝達や誤認識が原因となる施工ミスの低減も期待できる。リコージャパンは、施工管理コミュニケーション変革パックの提供にあたり、オクトと&ANDPADの販売代理店契約を締結。既に1600社以上が利用する&ANDPADのさらなる全国展開をサポートする。
RICOH カンタン施工管理 for ANDPADは、複合機や電子黒板などのデバイスとアプリをクラウド上で連携させる「 EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES プラットフォーム」上で動作する。複合機によるスキャンで電子化した施工書類や見積書などを、複合機のタッチパネルで操作するだけで&ANDPADにデータを転送。現場単位の関係者とタイムリーに情報共有できる。ファイル名のルールを登録しておけば、面倒なリネーム作業も不要。紙文書の電子化や共有に関わる業務負荷の軽減、業務の効率化に寄与する。
&ANDPADの導入費用は、標準施工管理機能を備えたスタートパックで初年度22万円(10ID枠の場合)から。RICOH カンタン施工管理 for ANDPADの導入費用は、保守・バージョンアップの費用込みで、月額契約が1デバイス1500円、年額契約が1デバイス1万8000円。「RICOH クラウドアプリケーション スタートパック(1契約5000円)」と同時に購入する必要がある。
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