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飛島建設がIoT開発基盤を構築、初弾で入坑管理と建機接触防止システムを実用化:山岳トンネル工事(2/3 ページ)
飛島建設とマック、エム・シー・エスは、山岳トンネル工事向けのIoTプラットフォーム「IoT-Smart-CIP」を開発した。これにより、IoTのシステム開発がスピードアップし、これまで複数のシステムで管理されていたバラバラな情報が統合的に分析可能となるため、より合理的な現場管理やビッグデータ化に伴うAI技術を活用した生産性向上が見込める。
作業者の入出坑状況を自動で検知
2つの新システムのうち、入坑管理システムは、これまで誰が入出坑をしているかを、坑口前に設置された各人の入出坑を示す札で管理していたアナログ手法からデジタル化させたもの。職員と作業員全員に、識別情報を常時発信するBLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンを所持させ、ビーコンが発する電波を坑口部のIoTゲートウェイで検知して、サーバ上で入坑者を自動的に判断する。
現場の管理者は、管理事務所など離れた場所のモニターで、作業員のいる位置を示す、坑外(白色)、坑口付近(赤色)、坑口より100メートル以内の深さ(黄色)に色分けされた一覧情報でリアルタイムに把握することが可能になる。
現場では、ビーコンを収納できるポケットを付けた専用の反射チョッキを製作し、防音ハウス内の坑口部および防音ハウス外にそれぞれ、IoTゲートウェイを設置し、入坑または退坑の検知センサーとして使用した。
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