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主要統計から見る建設業の市場動向、「出来高」は54.5兆円に増加:建設業の人材動向レポート(11)(2/3 ページ)
本連載では、ヒューマンタッチ総研が独自に調査した建設業における人材動向をレポートする。今回は、国土交通省の「建設総合統計」「建設工事受注動態統計調査」「建設工事施工統計調査」をリサーチした。
■「受注高」も減少傾向で、建設業の売上高は伸び悩みを推測
建設工事受注動態統計調査では、「受注高」(建設工事の請負契約額)を工事種類別、発注者別、元請・下請別に把握することができる。
「受注高」は契約が完了した時点で「手持ち工事高」となるものであり、これも将来の売上高の動向を示す先行指標となる。「手持ち工事高」の水準が落ちてくると新たな受注に向けての活動を強化することが必要になる。
「受注高」の推移を工事種類別に見ると、2016年の86兆円をピークに減少に転じ、特に土木工事の減少が顕著であることが分かる(図表3)。
「手持ち工事高」の源泉となる「受注高」も減少していることから、今後の建設業の売上高は、伸び悩むことが推測される。
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