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技研ヨーロッパがオランダ本社を増築、欧州でインフラ案件獲得を目指す:産業動向(1/2 ページ)
技研製作所グループは、海外売り上げ比率を全体の7割と掲げ、欧州市場での受注拡大を目的に、オランダで新工場と事務所棟を新設する。欧州の拠点強化を図り、独自の圧入技術を用いた構造物を急速に構築できるインプラント工法を武器に、オランダで年13億ユーロの投資が計画されている堤防補強工事などの受注を目指す。
技研製作所のグループ企業Giken Europe(以下、技研ヨーロッパ)は、欧州市場でのさらなる事業拡大に向け、その中核拠点であるオランダ・フレヴォラント州アルメーレ市の本社・工場施設の機能強化を図ることを明らかにした。
既存工場の約1.8倍の面積をもつ新工場と新事務所棟
技研ヨーロッパのオランダ本社は、1991年にグループ初の海外現地法人として開設。今回、営業拠点のあった英国・ロンドン事務所の人員をここに集約し、既存工場の約1.8倍の面積を持つ新工場と、新事務所棟を建設する。
技研ヨーロッパは、2018年にオランダの建設会社「Gebr. De Koning(デ・コーニング)」とインプラント工法の採用拡大に向けた協働契約を締結。これまでに、アムステルダムの運河岸壁改修工事で、技研製作所の回転切削圧入工法「ジャイロプレス工法」が採用された他、今後はオランダ国内で2032年までに、年間平均約13億ユーロ(約1587億円)の堤防補強などのインフラ工事への投資が予定されている洪水リスク管理「デルタプログラム」での大型案件受注に注力していくという。
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