ニュース
“天神ビッグバン”大名小跡地の再開発が着工、九州初「リッツ・カールトン」出店:プロジェクト(2/2 ページ)
福岡市が天神地区で推し進める“天神ビッグバン”の西のゲートを担う、旧大名小学校跡地の再開発が2019年7月8日に着工した。敷地内には、九州初となるリッツ・カールトンブランドの「ザ・リッツ・カールトン福岡」が入る24階建ての複合施設などを建設する。
施工は清水建設、鴻池組、積和建設九州
コミュニティー棟には、広場に面した1階に、公民館、老人いこいの家、公民館と一体利用可能な多目的空間(ギャラリーを含む)、地下1階には消防分団車庫も設置する。2階以上は、コワーキングスペースやシェアオフィス、定員50人の保育施設、機械室、レジデンスなどで各階を構成している。
敷地中央の広場は、約3000平方メートルの広いスペースを確保し、イベントホールと連携して憩いやにぎわいを創出し、災害時の防災拠点としての利用も考慮した防災設備を設置する。
全体の工期は、準備工事が2019年7月8日の着工で、本体工事は同年12月に着手する。その後、先行して公共施設の供用を2021年10月から開始し、全ての施設の供用開始は2022年12月。
事業主は、積水ハウスら5社による大名プロジェクトSPCで、設計は久米設計と醇建築まちづくり研究所、施工は清水建設、鴻池組、積和建設九州が担当する。施設の維持管理と運営は西日本鉄道、三菱地所、積和管理九州が行い、土地の所有者は福岡市となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 施設間の競争勃発!?熱気を帯びる「天神ビッグバン」
西日本経済の一翼を担い、アジアとのネットワーク上の結節点を形成するなど、グローバルな存在感を日増しに高めている福岡。その中心となる福岡市中央区天神では民間ビルの再開発誘導施策「天神ビッグバン」が進行している。規制緩和の影響で、従来の高さ規制では建設できなかった100m(メートル)前後の超高層ビルが複数計画されるなど、街の姿が大きく変わろうとしている。 - 積水ハウスの全工程“一気通貫”CADプラットフォーム、業務別200以上のアプリを開発
積水ハウスは、住宅業界におけるITを活用した働き方の改革の取り組みを進めている。その象徴である2010年からプロジェクトがスタートした「邸情報プロジェクト」は、総額89億円を投じ、社内でこれまでバラバラに運用されていたCADシステムを一元化するだけでなく、開発から、設計、生産、施工、引き渡し、アフターケアまで全工程一気通貫の全社最適化を実現した。この成果として、年間87億円もの継続したコストダウンが達成されたという。 - 福岡・天神に隣接の今泉に、2020年秋開業のコリビングホテルを含む複合施設
NTT都市開発は、福岡市中央区今泉一丁目において開発を進めるホテル・商業複合施設の工事に着手した。同施設に入るコリビングホテル「lyf(ライフ)」は日本初進出、2020年秋に開業予定だ。 - 「コートヤード・バイ・マリオット名古屋」が2022年春開業、設計・施工は積水ハウス
130の国や地域で合計6900件以上の宿泊施設を運営するマリオット・インターナショナルは、愛知県名古屋市中区栄1丁目の読売新聞中部支社の跡地に、ホテルブランド「コートヤード・バイ・マリオット」の新規出店を明らかにした。設計・施工は積水ハウスが手掛け、2022年春のオープンを目指す。 - 積水ハウス×KDDI×日立が協創、初弾の実証では“ブロックチェーン”で賃貸契約の本人確認を一元化
積水ハウス、KDDI、日立製作所の3社は、企業が持つ独自情報を安全性の高い環境で共有し、異業種データの掛け合わせによる新サービスを創出する目的で、「企業間情報連携基盤」の実現に向けた協創を開始した。初弾として2019年4月から、賃貸住宅に関する手続きをイーサリアムブロックチェーン「Quorum(クォーラム)」上で行う。これまでの賃貸契約の様に、各種手続きでその都度、個人認証をする必要が無くなり、一括して行えることで借り主側に利便性がもたらされる。