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「空の産業革命」レベル4を目指す各社の取り組みとは?西日本豪雨でドローンレーザーが果たした役割:「産業×ドローンセミナー」(中)(2/3 ページ)
国が示す「空の産業革命のロードマップ」では、2019年度からはレベル3「無人地帯での目視外飛行」のフェーズに入った。民間企業でも最終のレベル4「有人地帯での目視外飛行」に対応した新たなサービスを展開すべく、機体開発や検証を進めている。
年間400フライトを越える夜間飛行の実績
民間企業からはスカイシーカー代表取締役・佐々木政聡氏が、農業用ドローンの普及を目標とした農薬散布と野生鳥獣生息調査の事例を紹介した。
農薬散布の手法は、有人ヘリコプターが3万ヘクタールに対して、無人ヘリは89万ヘクタールが可能で、農薬の空中散布のメインは産業用無人ヘリコプターへと変わった。遅れて登場したドローンは、リチウムバッテリー、ブラシレスモーター、ジャイロなどの技術進化で、今ではホビーから産業へと資するマシンにまで昇華され、今後の主役になり得る。
現に農林水産航空局に登録されているドローンのオペレータ数は、2017年3月末で878人から、2018年2月末には3倍を超える2759人、同年12月には約4500人にまで増大。機体登録数も227機から695機へ、2018年12月に約1800機と急速に増えている。
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