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無人化施工で働き方改革へ、2025年の実現目指しコベルコとMSが協業建設・測量生産性向上展2019(1/2 ページ)

コベルコ建機と日本マイクロソフトは、ICTを活用して、コベルコ建機が目指す、働く人を核に据えた建設現場のテレワークシステム「K-DIVE CONCEPT」構築のため協業する。コベルコ建機が、既に検証を進めている建設機械の自動化ノウハウと、マイクロソフトのクラウド「Microsoft Azure」をプラットフォームにして、AI、IoTなどの各種テクノロジーを掛け合わせ、現場の無人化施工を実現し、建設業における働き方改革を推し進める。

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 コベルコ建機と日本マイクロソフトは共同で、建設現場の働き方を変える最新のICTを活用したテレワークシステム「K-DIVE CONCEPT」の構築を目指す。建設・測量業界に特化した専門展示会「建設・測量生産性向上展2019」(会期2019年5月22〜24日、幕張メッセ)の初日、コベルコ建機ブースで両社の協業を発表した。

“Microsoft Azure”をプラットフォームにテレワークシステムを開発


「建設・測量生産性向上展2019」の開場で協業を発表したコベルコ建機の山崎洋一郎氏(左)と日本マイクロソフトの鈴木貴雄氏(右)

 コベルコ建機は、2018年に「誰でも働ける現場へ・KOBELCO IoT」をテーマに、ICT活用のロードマップを策定し、中長期的に研究や開発を進めている。

 その一つK-DIVE CONCEPTでは、特定の人/場所/時間などの制約を受けずに施工が可能となる「建設現場のテレワーク化」を掲げている。K-DIVE CONCEPTが社会実装されれば、将来的に深刻な問題となることが見込まれる建設技能者の不足に対し、外国人労働者も含めた多様な人材活用、生産性の向上、さらに現場無人化による本質的な安全確保などで有効な解決策となり得る。

 また、建機の操縦を実機に搭乗して操作するのと同等レベルにリモート(遠隔)化することで、快適かつ安全な建設現場の作業環境と、テレワーク化による働く時間、働く場所の制約解消、作業内容とオペレータスキルのマッチング最適化などももたらされる。


「K-DIVE CONCEPT」の目指す姿

 協業する両社は、K-DIVE CONCEPTの社会実装を見据え、マイクロソフトの学習済みAI「Cognitive Services」による画像/音声の認識技術、IoT&エッジ、アドバンストアナリティクス、デジタルワークプレースなどを活用して、開発期間を大幅に短縮するアジャイル手法で開発を進めていく。

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