調査リポート
有料の「人材紹介」を利用して転職する建設技術者は年々大幅増:産業動向(2/2 ページ)
ヒューマンタッチ総研は、国内における建設業の人材市場動向をまとめた2019年4月分のマンスリーレポートをリリースした。今回はトピックスとして、建設業に特化した人材関連のさまざまな情報、最新の雇用関連データをまとめている。
技術者/技能者ともに求人倍率は40カ月以上前年同月を上回る
建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比0.36ポイント上昇して6.78倍となり、45カ月連続で前年同月を上回った。専門的・技術的職業の中で最も高い倍率となっている。
建設・採掘の職業(常用・除くパート)における有効求人倍率は、前年同月比0.83ポイント上昇の5.76倍。44カ月連続で前年同月を上回っており、建設技能工についても厳しい人手不足の状況は長期化している。
有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率は、対前年同月比0.98ポイント上がり、7.25倍となった。東京オリンピック・パラリンピック関連の工事が最後の追い込みに入ることから、今後も厳しい人手不足の状況が続く可能性は高いとみられる。
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