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新日鉄興和不動産が本格展開するオフィスビルブランド「BIZCORE」、なぜ中規模ビルがターゲットなのか?(1/3 ページ)

中小規模のオフィスビルでは、ここ最近、築20年以上を迎えるビルが80%以上と急増している。この市場にターゲットを絞り、大手デベロッパー各社は、中規模でありながらハイグレードの設備を備えたオフィスビルブランドの開発に注力している。その一つが新日鉄興和不動産の「BIZCORE(ビズコア)」シリーズだ。2019年3月29日には、初弾の神保町に続く2棟目、シリーズのシンボルとなる「BIZCORE赤坂見附」が竣工する。

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 新日鉄興和不動産は、中規模のオフィスビルでありながら、大規模ビルと同等のスペックを備える「BIZCORE」シリーズを本格展開する。2019年3月29日には、初弾の「BIZCORE神保町」に続き、同社の保有物件が多数存在する重点エリアの東京・港区赤坂で、「BIZCORE赤坂見附」が完成する。

BISCOREシリーズは10棟合計で500億円の事業規模を見込む


2019年3月29日に竣工する「BIZCORE赤坂見附」

 BIZCOREのブランド名には、「企業活動(BIZ=Business)に資する本質(Core)を追求するためのオフィス」という意味を込めている。2017年にオープンした「BIZCORE神保町」と、これから竣工する赤坂見附以外にも、着工済み2棟、計画中6棟のシリーズ展開が予定されており、事業規模は10棟合計でおよそ500億円を見込む。

 新日鉄興和不動産は、みずほ系の興和不動産と、新日鉄住金系の新日鉄都市開発が2012年に合併することで誕生した会社。2019年4月からは、社名を「日鉄興和不動産」へと改め、新しいスタートを切る。

 ビル事業は、都心3区(港区、千代田区、中央区)で74棟/延べ床面積で103万m2(平方メートル)を保有。大規模オフィスビルの「インターシティ」シリーズをはじめ、新たなフラグシップを目指し、BIZCORE赤坂見附と同日の3月29日に竣工する「日鉄本橋ビル」、分譲マンション「Livio(リビオ)」シリーズ、さらに業界でもトップクラスの実績があるマンション建て替え、赤坂・麻布エリアでは外国人駐在員を対象にした月の賃料が100万円以上もする高級賃貸事業などを幅広く手掛けている。


2019年3月29日に竣工する次世代フラグシップモデル「日鉄日本橋ビル」

「BIZCORE赤坂見附」の基準階執務室

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