建設技術者が転職先企業を決める時に重視する条件、独自アンケートから探る(2):建設業の人材動向レポート(2)(3/3 ページ)
本連載では、ヒューマンタッチ総研が独自に調査した建設業における人材動向をレポートする。まず「建設技術者の仕事への満足度と転職意識に関するアンケート調査」の結果について3回にわたり詳しく紹介する。建設技術者にフォーカスした調査は非常に少なく、本調査の結果が、建設技術者の転職に関する実態を的確に把握して、その採用・定着に向けた戦略を考えるうえで少しでもお役に立てれば幸いである。
■40歳代は「経験、スキル、保有資格などを生かせる」を重視
40歳代で非常に重視していると答えた人の比率が高いのは「会社の雰囲気・人間関係が良い」(53.3%)、「勤務地が自分の希望に合っている」(52.2%)、「会社の経営が安定している」(47.8%)、「やりがいのある仕事ができる」(45.7%)、「今までの経験、スキル、保有資格などを生かせる」(43.5%)であった(図表7)。
30歳代と同じような傾向であるが、「今までの経験、スキル、保有資格などを生かせる」を非常に重視すると答えた人の比率が30歳代よりも9.0ポイント高くなっており、40歳代では、これまでに積み上げた経験・スキルを生かしたいという気持ちが強まっていることが分かる。
一方、「非常に重視している」と答えた人の比率が最も低いのは、「研修・教育体制が充実している」(18.5%)、「残業が少ない」(22.8%)となった。
■50歳代は、「経験、スキル、保有資格などを生かせる」の比率がさらに高まる
50歳代で非常に重視していると答えた人の比率が高いのは「勤務地が自分の希望に合っている」(50.0%)、「今までの経験、スキル、保有している資格などを生かせる」(48.6%)、「会社の雰囲気・人間関係が良い」(45.8%)、「やりがいのある仕事ができる」(43.1%)であり、今までの経験・スキル・資格を生かすことを非常に重視する人の比率がさらに高まっている(図表8)。
一方、「非常に重視している」と答えた人の比率が最も低いのは、「研修・教育体制が充実している」(9.7%)、「福利厚生が充実している」(13.9%)となった。
■60歳代は「勤務地」を重視する人の比率が飛びぬけて高い
60歳代で非常に重視すると答えた人の比率が最も高いのは「勤務地が自分の希望に合っている」(58.3%)となっている。次いで、「やりがいのある仕事ができる」(38.9%)、「今までの経験、スキル、保有している資格などを生かせる」(36.1%)となっており、「勤務地が自分の希望に合っている」が飛びぬけて高くなっている(図表9)。
一方、「非常に重視している」と答えた人の比率が最も低いのは、「研修・教育体制が充実している」(5.6%)、「会社の将来性が高い」(11.1%)となった。
<調査概要>
調査期間:2018年5月〜6月
調査対象:当社に登録している建設技術者
調査手法:インターネットによるアンケート調査
回収数:275人
著者Profile
ヒューマンタッチ総研(所長:高本和幸)
ヒューマンタッチ総研は、ヒューマンホールディングスの事業子会社で、人材紹介事業を行うヒューマンタッチが運営する建設業界に特化した人材動向/市場動向/未来予測などの調査・分析を行うシンクタンク。独自調査レポートやマンスリーレポート、建設ICTの最新ソリューションを紹介するセミナーなど、建設業界に関わるさまざまな情報発信を行っている。
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