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施工BIM活用の段取りと設え―施工BIMのすすめ―「施工BIM活用の流儀」施工BIMスタートアップとステップアップの道筋(1)(1/3 ページ)

今回の連載は、施工BIMを導入するに当たって、初心者、入門者の視点で、日本建設業連合会 BIM専門部会発行の各冊子を分かりやすく解説する事を念頭においた。また、広く世間に公開されている施工BIMに関する情報を鵜のみにせず、施工BIMの実態を正しく冷静に見る視点や、施工BIMの今後の方向性や有るべき姿なども交えて解説する。これらの連載内容を今回「施工BIM活用の流儀」と名付けた。

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 本連載は、日本建設業連合会 BIM専門部会発行の各冊子を参照しながら、施工BIM導入のポイントを、初心者、入門者の視点で、分かりやすく解説することを念頭に置いている。

 最初に、日本建設業連合会(日建連) BIM専門部会の活動概要を紹介した後に、以下のタイトルで3回に分けて、各冊子の内容を解説していく。事前に、各冊子を入手して今回の解説を読んで頂ければ一層理解が深まると考えている。

第1回:施工BIM活用の段取りと設え(施工BIMのすすめ)


施工BIMのすすめ(画像クリックで無償ダウンロード先へ) 出典:日建連 BIM専門部会

第2回:施工BIM活用の作法と塩梅(施工図のLODとBIM施工図への展開)


施工図のLODとBIM施工図への展開(画像クリックで無償ダウンロード先へ) 出典:日建連 BIM専門部会

第3回:施工BIM活用の所作と摺り合わせ(施工BIMのスタイル)


施工BIMのスタイル(画像クリックで有料申込み先へ) 出典:日建連 BIM専門部会

BIM専門部会の活動概要


事例発表会 出典:日建連BIM専門部会

 日建連では、建設業界と建設企業が一丸となって、生産性向上に取り組むための指針として、「生産性向上推進要綱」を2016年年4月に策定した。この中で施工BIMの活用を建築分野の主要課題の一つとして掲げている。当面5年程度で、建築工事に携わる会員企業64社全社における施工BIMの適用を目指すことを目標としている。

 日建連 BIM専門部会では、施工BIMへの取り組みが、建築生産システムの新しい変革を生み出すキーテクロジーと捉え、総合建設会社と専門工事会社の施工BIM活用の裾野拡大へ向けた活動を行っている。

 現在、日建連 BIM専門部会には「専門工事会社BIM連携WG」(以下、連携WG)と「BIM展開検討WG」(以下、展開WG)の2つのワーキンググループがあり精力的な活動を行っている。各ワーキンググループの成果や各種解説書、資料は日建連のHPで公開している。


展開WGの活動 出典:日建連 BIM専門部会

 連携WGでは、これまで「施工BIMのスタイル2014」「施工BIM事例集 2016」「施工BIM事例集 2018」の3冊の手引きや事例集を発刊し、これら資料の説明会や事例発表会を東京、大阪をはじめ全国の主要都市で複数回実施してきた。

 施工BIMの裾野拡大と定着を目的に2015年度には展開WGを新設。施工BIMは「何から始めればよいか」「どうすればうまくいくか」を具体的に分かりやすく解説した「施工BIMのすすめ」を2017年11月に発刊し、この解説書の説明会を全国の複数都市で開催し、普及に努めている。

第1回:施工BIM活用の段取りと設え(施工BIMのすすめ)

 連載第1回は、「施工BIM活用の段取りと設(しつら)え」と題して、2017年11月に発刊した「施工BIMのすすめ 成功につながる施工BIMスタートアップガイド2017」について、施工BIMをはじめるにあたって押さえるべきポイントを解説する。

 「施工BIMのすすめ」は日建連HPで無償公開しているので、入手してこの解説を読んで頂きたい。第1章「BIM入門」はBIMの基礎知識、第2章「BIMを始めよう」は、これからBIMを導入するにあたって必要なものや必要なことについて記述している。第3章「BIMを広めよう」では、BIMを導入したものの、その効果的な活用ができていない企業に向けて、BIM活用を推進させるにはどのように工夫すれば良いのか、阻害要因に対する解決策を示している。

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