建設技術者の現在の勤め先への満足度、独自のアンケート調査から探る:建設業の人材動向レポート(1)(2/2 ページ)
本連載では、ヒューマンタッチ総研が独自に調査した建設業における人材動向をレポートする。まず「建設技術者の仕事への満足度と転職意識に関するアンケート調査」の結果について3回にわたり詳しく紹介する。建設技術者にフォーカスした調査は非常に少なく、本調査の結果が、建設技術者の転職に関する実態を的確に把握して、その採用・定着に向けた戦略を考えるうえで少しでもお役に立てれば幸いである。
■40歳代では「研修・教育体制」「評価・処遇」の満足度が低い
40歳代で満足していない人の比率が最も高いのは「研修・教育体制」(58.7%)、次いで、「評価・処遇」(52.2%)となり、人材育成体制や人事制度への満足度が低くなっている。
満足している人の比率が最も高いのは「休日・休暇の日数」(38.0%)であった(図表4)
■50歳代では「評価・処遇」「研修・教育体制」への満足度が更に低下
50歳代で満足していない人の比率が最も高いのは「評価・処遇」(66.7%)であり、次いで「研修・教育体制」(61.6%)となっており、この2つの項目への満足度が40歳代よりも低い。
一方、満足している人の比率が最も高いのは「休日・休暇の日数」(38.0%)であった(図表5)。
■60歳以上も「評価・処遇」「研修・教育体制」の満足度が低い
60歳以上でも、「評価・処遇」に満足していない人の比率が50.0%で最も高く、次いで、「研修・教育体制」が47.2%となっている。
一方、満足している人の比率が最も高いのは「休日・休暇の日数」(50.0%)であった(図表6)。
<調査概要>
調査期間:2018年5月〜6月
調査対象:当社に登録している建設技術者
調査手法:インターネットによるアンケート調査
回収数:275人
著者Profile
ヒューマンタッチ総研(所長:高本和幸)
ヒューマンタッチ総研は、ヒューマンホールディングスの事業子会社で、人材紹介事業を行うヒューマンタッチが運営する建設業界に特化した人材動向/市場動向/未来予測などの調査・分析を行うシンクタンク。独自調査レポートやマンスリーレポート、建設ICTの最新ソリューションを紹介するセミナーなど、建設業界に関わるさまざまな情報発信を行っている。
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