サービス付き高齢者向け住宅の販売センターにVRシステム導入、入居検討者に仮想空間で住まい提案:建設×VR/AR/MR(1/2 ページ)
兵庫県西宮市で建設が予定されている国内最大規模のサービス付き高齢者向け住宅「エレガーノ西宮」の販売センターに、福井コンピュータアーキテクトが開発した高性能VRシステムが導入された。販売センターには、サービス付き高齢者向け住宅では全国初となるVR体験スペースを常設し、入居検討者やその家族にVRを活用して住まい提案の支援を行っていく。
福井コンピュータアーキテクトは、建築物の竣工イメージを仮想体験できる高性能VRシステムが、サービス付き高齢者向け住宅の販売センター「シニアレジデンスギャラリー」で、運用を開始したことを公表した。
建物外観や共用部、モデルルームと異なる居室や眺望イメージをVR体験
導入されたVRシステムは、福井コンピュータアーキテクトが開発したヴァーチャル空間体感システム「ARCHITREND VR(アーキトレンドVR)」を活用したサービス。
販売センターでは、VR体験スペースを設置し、来場者が建物の外観や共用部、通常展示されているモデルルームとは異なるカスタマイズされた居室や眺望イメージなどを仮想空間で3次元体験をすることができる。
今回、VRシステムを導入したのは、兵庫県西宮市で建設が予定されているサービス付き高齢者向け住宅「エレガーノ西宮」の販売センター「シニアレジデンスギャラリー」。事業主は、住友林業グループのスミリンケアライフ。
エレガーノ西宮は、旧アサヒビール西宮工場跡地に建設され、全戸南向きの一般居室219戸と介護居室90戸の14階建て3棟で構成。延べ床面積は2万8149m2(平方メートル)で、サービス付きの高齢者住宅としては国内最大級の規模となる見通し。自立から、要支援、要介護まで、幅広く入居可能で、施設各所に木質部材を用い、“木”のぬくもりが感じられる空間を整備する。
2018年9月5日のギャラリーオープンに合わせ、入居検討者やその家族に満足してもらうことを目的に、VRによる住まい提案を採用した。
このギャラリーでは、サービス付き高齢者向け住宅の販売店では全国初となるVR体験スペースを常設。来場された入居希望者や家族に、エレガーノ西宮の特徴の一つである重厚感のあるエントランスやメインダイニングなどの充実した共用部、さらに販売センター内に展示しているプランとは異なる一般居室などの豊富なコンテンツをVRで体験してもらう。
他に、商談スペースでは、HMDを着用せずにゲームコントローラーで、モニターを通して、3D空間を自由に歩き回る“ウォークスルー体験”も提供。公式サイトでは、スペシャルWebコンテンツを用意し、自宅のPCやタブレットから共用部イメージを360度パノラマで確認することもできる展開も行う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.