調査リポート
建設技術者の転職条件は「給与」「経験・スキル」が上位、年齢層で違いも(2/2 ページ)
ヒューマンタッチ総研は2018年7月31日、建設技術者を対象にした「建設技術者の仕事への満足度と転職意識に関するアンケート調査」の結果を明らかにした。
年齢別の転職条件では、高齢になるほど「勤務地」を重視
年齢別では、20歳代が、「給与が高い」「勤務地が自分の希望に合っている」「会社の雰囲気・人間関係が良い」の3つの条件が同率(いずれも47.1%)となった。「給与が高い」と「休日が多い」を非常に重視しているのは、20歳代が全年齢層で最も多く、給与や休日を重視する傾向が高いことが分かった。
30歳代は、「会社の雰囲気・人間関係が良い」(48.3%)が高く、次いで「勤務地が自分の希望に合っている」「建設技術者としてのスキルを向上させることができる」がともに46.6%。「会社の雰囲気・人間関係」にウェイトを置くことが見られた。
40歳代の転職先企業を決める時に重視する条件は、30歳代と同じく「会社の雰囲気・人間関係が良い」(53.3%)がトップ。「勤務地が自分の希望に合っている」(52.2%)、「会社の経営が安定している」(47.8%)の順番だった。
50歳代については、「勤務地」(50.0%)を重要視する傾向があり、 「今までの経験、 スキル、 保有している資格などを生かせる」(48.6%)、「会社の雰囲気・人間関係が良い」(45.8%)などとなった。
定年後の再雇用を見据えた60歳代も、「勤務地」(58.3%)が、2位の「やりがいのある仕事ができる」(38.9%)に20ポイント以上も上回わり、働く場所を非常に重視していることが分かった。
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