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安藤ハザマと岩崎電気が「免震吊下式高天井照明装置」を共同開発(2/2 ページ)
新開発のフレキシブルチューブが、大規模地震発生時の揺れによる照明器具の振れ幅を「半径50cm(センチ)以内」に免震。耐震支持材の取付けを不要とし、高天井照明設置時のイニシャルコストを50%削減する。
ラインアップは合計9形式、明るさは3タイプ
岩崎電気では同装置を商品化し、LED高天井用照明器具「LEDioc HIGH-BAY α 免震吊下形」(レディオック ハイベイ アルファ)」として7月から受注開始する。
ラインアップは合計9形式を用意する。明るさはメタルハライドランプ400W相当の「165W」、水銀ランプ400W相当の「110W」、水銀ランプ250W相当の「80W」の3タイプ。吊長は1、2、3mの3種類。
主な特徴として、夏季の高温環境50度に対応し、ノイズ対策は国際規格「CISPR15」に準拠。固有エネルギー消費効率は、165Wタイプが121.2lm/W(ルーメンパーワット)、110Wタイプが143.9lm/W、80Wタイプが124.8lm/Wとなっている。色温度は昼白色の5000K(ケルビン)、LEDモジュールの寿命は4万時間(光束維持率86%)。
質量は、最も重い165Wタイプのつり長3mで11kg(キロ)、最も軽い80Wタイプのつり長1mで6.6kg。
同社では主な採用先として、工場や倉庫、公共施設、医療施設、物流施設といった高天井施設を見込む。
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