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建設業界を変えるテクノロジーたちBIMで変わる建設業の未来(4)(2/3 ページ)

BIMを筆頭に、建設業界に関連する最新技術の活用状況の現在と、今後の展望について解説していく本連載。第4回では建設業界にイノベーションをもたらす可能性があるさまざまなテクノロジーをピックアップして紹介する。

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 キカイとデータをつなぐハードウェア・テクノロジーの進歩も著しい。従来は人が機械を動かしてきたが、データをもとに機械が判断し、自動的に処理するということも可能になってきている。

「3Dプリンタ」

 3Dプリンタは、普及とともに低価格化も進み、汎用的なテクノロジーになっている。大小さまざまなものをアディティブ・マニュファクチャリング(積層造形)で製作でき、モノづくりやデザイン手法に変化をもたらしている。例えば、Continuous Composites社は3Dプリントを進化させた「コンティニュアス・スケールド・マニュファクチャリング(CSM)」というプロセスを開発している。

 これは複数の材料を同時に、設計データ通りの位置に配置した状態でプリントするテクノロジーだ。従来は製作不可能だった形状、全く新しい材質特性を持った部品を製作でき、従来は想像しかできなかったものをモノとして自由に具現化できる時代になりつつある。

「ロボティクス/ドローン」

 3Dプリントの派生系として、ロボティクスは欠かすことのできないテクノロジーであり、その研究開発の進展は目を見張るものがある。例えば、MX3D社はオランダに本社を置くロボティクス3Dプリントテクノロジーの研究開発会社だ。6軸ロボットアームで、鉄橋を自動製作する技術を持っている。

ロボットアームが自動で鉄橋を作っていく様子 出典:MX3D

 自動製作といえば、マサチューセッツ工科大学の「セルフ・アッセンブリー・ラボ」が有名だが、ここでは材質や力学の特性を生かした自力で構築される部材の研究開発を行っている。こうした部材の製作にも3Dプリントやロボットアームが活用されており、ハードウェアの進化がアイディアを可能にし、建材や工法にも大きな影響を与えつつあると言えるだろう。

 3Dプリントやロボティクスの進化形態として、ドローンは重要なハードウェアだ。例えば、3D Robotics社の「Site Scan」というサービスは、ソニーのカメラレンズを搭載した「Solo」というドローンが現場を自律飛行してして撮影した何枚もの写真から、Autodesk社の「ReCap 360」で3Dモデルを作成できる。

「Site Scan」の概要 出典:3D Robotics

 また、ドローンによる製作の研究開発も進んでいる。例えば、米国の設計事務所Gensler社は、「MUPPette」と呼ばれる自動制御されたドローンによるコンクリート3Dプリントの研究開発を行っている。ドローンによる、リアルタイムなデザイン・コンストラクションがそう遠くない未来にあるのかもしれない。

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