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ヘルメットとシャツで作業員の安全管理、建設現場向けウェアラブル現場管理(1/2 ページ)

ウェアラブルサービスの開発を手掛けるミツフジは「第3回 ウェアラブル EXPO」に出展し、建設現場における作業者の安全管理に利用できるサービスを展示した。センサーや通信機器を搭載するヘルメット、特殊な導電性繊維を利用したシャツを活用することで、遠隔地から作業者の状態や健康状況を確認できる。

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 ミツフジは「第3回 ウェアラブル EXPO」(2017年1月18〜20日、東京ビッグサイト)に出展し、同社が展開するウェアラブルブランド「hamon」を展示した。建設現場における作業者の健康管理などに活用できるサービスが、2017年度中に複数市場投入される予定だ。

 展示した1つ目のサービスは、同社が提携するPhone Appliとヘルメットメーカーのスターライト工業と共同開発を進めている現場作業員の見守りシステムだ。ヘルメットの内部に加速度、温度や湿度を検知するセンサーを搭載している。このヘルメットを作業者が装着すると、センサーで取得したデータがトランスミッターを通じ、作業員が所持するスマートフォンからクラウドサーバー上に集積される仕組みになっている。

 集められたデータの内容によって、現場管理者にさまざまな通知が届く。加速度センサーの情報を利用し、作業者が転倒した場合に通知を行う他、温度と湿度の情報から試算した作業現場の暑さ指数(WBGT)も把握することができる。一定の数値を検知するとアラートを自動通知するなど、現場作業者に転倒などの異常がおきていないか、熱中症の危険が高まっていないかなどを遠隔地からでも把握できるシステムになっている。


 センサーを搭載したヘルメット(クリックで拡大)

 管理画面のイメージ(クリックで拡大)

 建設現場の他、プラント、鉄工所、電力設備関係などさまざまな作業現場での利用を想定しており、現在企業と協力しながら実証導入を進めている。2017年前半には商品化する計画。商品化の際にはGPSやカメラなど、導入先のニーズに応じたカスタムにも対応する方針だ。

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