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2020年に向けZEH化ロードマップ、「我慢の省エネ」から「快適な省エネ」へ省エネ機器(3/4 ページ)

経済産業省では、エネルギー基本計画に明記されたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の政策目標達成のために、ZEHロードマップ検討委員会を開催し、検討結果について取りまとめた。

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ZEHの2つの定義と定量的評価

 これらの定性的な概念をより具体的に落とし込み、以下の2つの定義にまとめた。

  • ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス):外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの住宅
  • Nearly ZEH(ニアリー・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス):ZEHを見据えた先進住宅として、外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量をゼロに近づけた住宅

 これらを定量的に評価したのが以下である(図3)。

 ZEHは以下の4つの条件全てに適合した住宅を指す。

  1. 強化外皮基準(1〜8地域の平成25年省エネルギー基準(ηA値、気密・防露性能の確保などの留意事項)を満たした上で、UA値1、2地域:0.4W/平方メートル・K(ワットパー平方メートルケルビン)相当以下、3地域:0.5W/平方メートル・K相当以下、4〜7地域:0.6W/平方メートル・ケルビン相当以下)
  2. 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
  3. 再生可能エネルギーを導入(容量不問)
  4. 再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減

 Nearly ZEHについては以下の4つの条件を満たすものとする。

  1. 強化外皮基準(1〜8地域の平成25年省エネルギー基準(ηA値、気密・防露性能の確保などの留意事項)を満たした上で、UA値1、2地域:0.4W/平方メートル・K(ワットパー平方メートルケルビン)相当以下、3地域:0.5W/平方メートル・K相当以下、4〜7地域:0.6W/平方メートル・ケルビン相当以下)
  2. 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
  3. 再生可能エネルギーを導入(容量不問)
  4. 再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満の一次エネルギー消費量削減
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図3 ZEHの定義イメージ(クリックで拡大)出典:ZEHロードマップ検討委員会

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