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ドローンで測る建設現場、コマツのスマートコンストラクションが順調に実績拡大スマートシティ(1/2 ページ)

コマツは「TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア)2015」内で開催されている「国際ドローン展」に出典。2015年2月から提供を開始した「スマートコンストラクション」を紹介した。

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 コマツの「スマートコンストラクション」は、ICT(情報通信技術)を活用して建設現場の情報を連携し、安全で生産性の高い現場を実現するとともに、蓄積されたデータを新たなサービスに活用するというもの。2001年から展開する建設機械の情報確認システム「KOMTRAX」や、2013年から展開するICT建設機械などをベースとし、これらを結ぶことで建設作業を包括する新たなサービスモデルの確立を目指している(図1)。

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図1:コマツが展開するスマートコンストラクションのイメージ図(クリックで拡大)※出典:コマツ

クラウドプラットフォームで6つの情報を連携

 具体的には、同社が開発したクラウドプラットフォーム「KomConnect」に対し、以下の6つの情報を入力・連携させる。

  1. 高精度測量:無人ヘリ(ドローン)や3Dレーザースキャナー、建設機械の運転席に搭載されたステレオカメラなどを活用することで、短時間で現場の高精度な3次元データを生成
  2. 施工完成図面の3次元化:2次元の施工完成図面を3次元データに変換。3次元データの現況と施工完成形の差を視覚化
  3. 変動要因の調査・解析:工事を進める上で変動要因となり得る土質や地下の埋設物について調査・解析
  4. 施工計画の作成:施行条件を入力することで「施工計画シミュレーション機能」が条件ごとに異なる施工パターンを提案する。施工開始後はリアルタイムの施工状況が施工計画シミュレーションに自動的に反映
  5. 知能化された施工:3次元データをコムコネクトを通じてICT建機に送る。ICT建機は作業機を自動で制御するため、誰もが熟練作業者のような精度で作業を行える
  6. 完工後の施工データ活用:ICT建機で施工した情報はコムコネクトに蓄積。施工後の整備・修繕や自然災害などを受けた地域の復旧作業にも活用可能

 これらにより、建設業者は、建設現場における測量から完成までの作業工数などを大きく削減できる他、コスト削減なども実現可能だ。既に2015年2月からグループ会社のコマツレンタルを通して提供を開始しており、徐々に実績も拡大しているという。

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