6分でクーラー付き休憩所が出現 熱中症対策義務化に応じるアクティオの「暑熱対策」製品群:“酷暑日”にも負けない建設現場(2/3 ページ)
気象庁は2026年4月、最高気温40度以上の日を「酷暑日」と呼称することを決定した。近年は40度超えの日が非日常ではなくなるほど増え、屋外作業が主の建設業界にとって暑さ対策は最優先事項となっている。建機レンタル大手のアクティオは、6分で設営可能なテント型休憩所「冷える〜む3」をはじめ、さまざまなアプローチで酷暑日を乗り切る暑熱対策製品を提案する。
アクティオオリジナル「冷える〜む3」の圧倒的機能
本セミナーの目玉として紹介したのが、アクティオオリジナルの新商品「冷える〜む3」だ。冷房機能を備えたテント型の休憩所で、2026年5月1日からレンタルを開始している。丸尾氏は、「従来モデルの冷える〜む2を現場のフィードバックに基づき大幅にアップデートし、最大14度の冷却効果を実現した」と解説した。
冷える〜む3の改良点は、「設営の容易さ」と「機動性」だ。フレームにアルミ素材を採用することで、大幅な軽量化を図った。部材の連結には面ファスナー(マジックテープ)方式を採用し、工具を一切使わずに直感的な組み立てが可能だ。従来は4人で約10分かかっていた組み立て作業が、わずか2人で約6分という短時間で完了する。
丸尾氏は、「工程に合わせて日々場所が変わる広大な工事現場でも、少人数で簡単に移設して運用できる」と利点を示した。冷える〜む3のサイズは、2400(幅)×2310(高さ)×2400(奥行き)ミリ、重さは32キロだ。
冷却効率にも徹底した工夫を凝らした。1つのテントにつきスポットクーラーを2台配置し、内部の冷気を吸い込んでさらに冷やす「循環式」を採用することで、効率よく室温を下げられる。オプションの「吊(つ)りテント」を併用すれば、外側の膜と内側の膜の間に約5センチの空気層を作り出し、断熱効果が大幅に向上する。
さらに、現場の多様なニーズに応えるべく「連結機能」も強化した。2連、4連と自在に連結して空間を広げられ、大規模な現場の休憩所としても機能する。テントの横幕には窓を配置し、外部から中の様子を確認できるため、体調不良者の早期発見といった安全管理面でのメリットも大きい。
丸尾氏は、「50階建てのビル建設現場などでは、作業階の近くに冷える〜む3の休憩所を設置することで、1階の事務所まで戻らなくても作業員がすぐに体を冷やして休めるようになる」と活用シーンを挙げた。
なお、本製品はフラットな屋根形状のため、屋内や雨の影響を受けない場所での使用を想定している。しかし、使用されているテント生地は防水仕様で、付属のクーラーも防雨型を採用しているため、急な天候変化にも耐えられる設計となっている。
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