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建機遠隔操作の通信ロス防ぐ、IIJ子会社がデータ取得率99%の新サービス発表(2/3 ページ)

インターネットイニシアティブ子会社のネットチャートは、IoT環境で確実なデータ取得を可能にするエッジゲートウェイサービス「P3EG」の提供を開始した。実証実験でデータ取得率99%を達成し、データの欠損がほぼない。建機の遠隔操作の高度化や古いビル設備のデータ統合などで活用が見込まれる。

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3つのプロキシが支える高度なアーキテクチャ

 P3EGの技術的なコアは、「エッジ用」「サーバ用」「変換/演算用」という3つの独立したプロキシによる構成だ。データの流れとしては、まずエッジ用プロキシがエッジデバイスと通信してデータを取り出す。次に変換/演算用プロキシがデータの演算や補正、フォーマット変換を行う。そして最後に、サーバ用プロキシがクラウド上のサーバへデータを届ける。

 3層構造により、クラウドからエッジ側への双方向通信も容易となり、建機の遠隔操作などの建設デジタルツインで不可欠な「クラウドからの機器制御」をセキュアな環境で実現できる。

独立した3つのプロキシで構成
独立した3つのプロキシで構成 提供:ネットチャート

 データのフォーマット変換は、センサーが取得したデータをサーバ側で処理するために不可欠な工程だ。既存システムでは、センサーごとに通信方式が異なるケースが多く、センサーとゲートウェイを「1対1」のセットで用意する必要があり、導入と運用の両面で多大な負担となっていた。P3EGでは、通信方式が異なるセンサー類をまとめて接続し、データ変換まで一括で行える。

 こうした柔軟な仕様は、IoTシステムの新規導入に限らず、既存のIoT環境を拡張する場合にも便利だ。P3EGの環境であれば、センサーの追加や交換、IoTを使った新しいサービスの導入時でもコストや負荷を最適化できる。新しいシステムやサービスが次々に登場するビル管理システムでも極めて有用だ。

 さらに、P3EGが専用ハードウェアに縛られない点も注目すべきポイントだ。P3EGは、Ubuntuが動くLinuxハードウェア上で動作するソフトウェアフレームワークとして提供されるため、目的や環境に応じて無駄のないハードウェア選定が可能になる。

センサーのデータ形式に応じて用意していたゲートウェイを1台のP3EGハードウェアに集約
センサーのデータ形式に応じて用意していたゲートウェイを1台のP3EGハードウェアに集約 提供:ネットチャート
目的に応じたハードウェアスペックを選べ、コストも最適化できる
目的に応じたハードウェアスペックを選べ、コストも最適化できる 提供:ネットチャート

 発表会で説明したネットチャートの杉山文彦氏は、「ハードウェアからの解放が、企業の在庫リスク軽減にも寄与する」とアピール。従来の特定センサー向け専用ゲートウェイは他システムへの応用が難しく、プロジェクトごとにハードウェアを抱えるリスクがあった。P3EGであれば、ライブラリの依存関係さえ考慮すれば幅広いPCで動作させられるため、ビジネスの規模やフェーズに応じた柔軟なスケーリングが可能になる。

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