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槇総合計画事務所の60年の歴史をひもとく ブルーフロント芝浦で展覧会、145作品を振り返るプロジェクト(1/2 ページ)

槇総合計画事務所は、創立60周年を記念した展覧会を東京都港区の「BLUE FRONT SHIBAURA」で開催中だ。1965年から2025年までの国内外145作品を通して事務所の歴史を俯瞰できる。

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 槇総合計画事務所は2026年3月10日〜4月5日、創立60周年を記念した展覧会「Vernacular Humanism/人と社会と建築と」を開催する。会場は槇総合計画事務所が設計を担当し、2025年に竣工した「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦) TOWER S」。1965年から2025年までの国内外145作品を紹介し、過去の作品を振り返るとともに、これからの都市と建築の関係を考える機会として位置付けている。

1965年から2025年までの国内外145作品を時系列で振り返る
1965年から2025年までの国内外145作品を時系列で振り返る 筆者は全て撮影
展示の一部。模型は左から「朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター 万代島ビル」「テレビ朝日」「TRIAD」
展示の一部。模型は左から「朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター 万代島ビル」「テレビ朝日」「TRIAD」
槇総合計画事務所 代表取締役 亀本ゲーリー氏
槇総合計画事務所 代表取締役 亀本ゲーリー氏

 槇総合計画事務所は1965年、建築家の槇文彦氏によって設立された。アーバンデザインからから建築設計/監理までを一貫して手掛ける国際的な建築設計事務所として、国内外で多くのプロジェクトに参画してきた。

 槇総合計画事務所 代表取締役 亀本ゲーリー氏は、2026年3月9日に開催されたプレス内覧会で、展示の狙いについて「今回の展示では、約72メートルの展示空間を『絵巻物』のように構成した。各プロジェクトがどのようにつながり、事務所がどのようなテーマで60年を過ごしてきたのか。人間で言えば還暦にあたるこの節目に、新たな気持ちで迎える61年目への展望を感じていただきたい」と語った。

国内外で手掛けてきた多様なプロジェクトを展示

 展覧会では1960年代から現在まで、官庁施設、公共施設、教育文化施設、民間施設など、槇総合計画事務所が国内外で手掛けてきた多様な建築作品を、パネルや模型などで横断的に紹介する。アンビルトのタワー建築や進行中のプロジェクトも含め、事務所の設計の変遷を俯瞰できる構成とした。


「BLUE FRONT SHIBAURA」プロジェクトでは高さ約230メートルのツインタワーを建設。TOWER Sは2025年3月竣工。TOWER Nは2030年度竣工予定だ

 会場のBLUE FRONT SHIBAURA TOWER Sは、野村不動産がJR東日本と推進する芝浦地区再開発プロジェクトの一環で整備された大規模複合ビルで、槇総合計画事務所が設計を担当した。 TOWER Sを「60年の集大成」として、この空間で展示を行うことを展覧会の重要な要素として位置付けている。

 展覧会のタイトル「Vernacular Humanism(ヴァナキュラー ヒューマニズム)」は、槇総合計画事務所の根幹となる思想を表す言葉だ。地域文化や日常の営み、人々の実体験を重視し、その場所固有の条件と人間のふるまいに根ざした建築の在り方を問い続ける姿勢を意味する。

 亀本氏は「建築は単なるデザインから始まるのではない。人との出会いや場所との縁から始まり、そこから新しいアイデアと可能性が生まれる。展示からそうした関係性の広がりを感じてもらいたい」 と語った。

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