現場従事者700万人不足を解決するドローンのドクター3機種 低価格/サブスクモデルも:ドローン(2/2 ページ)
現場作業に従事するノンデスクワーカーは、2030年代に700万人不足するといわれている。人手不足の解決策としてERI Roboticsは、屋内点検用小型ドローン「Small Doctorシリーズ」の新モデルに、用途を特化し、低価格化した3機種を発表。屋内ドローン運用のハードルを下げることで、屋内点検の省人化と安全性向上につなげる。
用途別に3機種を展開 最小モデルはサブスク、2機種は180万円
Small Doctorシリーズは飛行安定センサーを搭載して非GNSS空間でも機械操作安定性を確保する。高度な操縦技術を必要としないため、現場スタッフが手軽に扱える操作性の高さが特徴だ。撮影した映像はリアルタイムで遠隔モニターに伝送。現場の状況を即座に把握可能だ。
最小モデルのSmall Doctor Crawlは、機体サイズ18.5(幅)×18.5(長さ)センチ、重さ約400グラム、連続稼働時間は約12分。従来機では進入が難しい住宅床下やビル天井裏といった狭小空間の点検用途を想定している。年間サブスクリプション型で提供し、初期導入のハードルを下げた。
Small Doctor 03は、機体サイズは34(幅)×29(長さ)センチ、重さは約520グラムで、約16分の連続飛行が可能。高輝度ライトを備え、高天井設備や暗所トンネルなど広大かつ暗い空間でも視認性を確保して効率的に点検可能。大規模施設の維持管理に適している。
Small Doctor Edgeは、機体サイズ26(幅)×21(長さ)センチ、重さは約430グラム、連続稼働時間は約16分。天井付帯設備や照明、工場の配管など、構造が複雑で暗い場所の点検に特化した。人の手や視線が届きにくい場所でも安全に詳細な点検が行える。
Small Doctor 03とSmall Doctor Edgeは、いずれも撮影用カメラが上下60度チルトする機構を備え、販売価格は本体1機とスタートセットで1式180万円(税込み)。
国内で新たなドローン生産ライン立ち上げ 自律飛行モデルも開発中
藤本氏は「AIやSLAM(自己位置推定)をエッジ側で処理し、機体の動きや周囲の環境をリアルタイムに認識可能になった。半導体やGPUの進化によって、小型ドローンでも屋内など多様な環境に対応する機体の開発が可能になった」と語る。
屋内点検にドローンを活用することで、足場設置や高所作業車を使用する必要がなくなり、高所作業に伴う転落事故などのリスクがない。取得した映像データを3Dモデル化することで、点検結果の可視化や、経年変化の把握といった維持管理業務の高度化も見込める。
ERI Roboticsは今後、国内で新たなドローン生産ラインを立ち上げる計画だ。藤本氏は「さまざまなユーザーから屋内点検ドローンの引き合いがある。生産拠点は早急に立ち上げたい。さらに自律飛行モデルの開発や、他社と共同で下水管点検向けに数キロ単位の飛行が可能な専用ドローンの開発を進めている」と紹介。惑星探査への応用も視野に入れたドローン開発を進めていることも明かした。
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