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現場目線のBIM導入支援を開始、アンドパッドならではのコンサルでBIM現場定着へ建設・建築DX EXPO 2025(2/3 ページ)

アンドパッドは、BIM導入を包括的に支援するコンサルサービスを開始した。施工管理の知見があるアンドパッドの担当者が、資料や図面をもとにBIMモデルを受託制作するだけでなく、伴走支援で現場監督や職長が使いこなせるまでBIM活用をサポート。BIMモデルを10分の1にまで軽量化する専用ビュワーとともに、現場でのBIM定着を促す。

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“ワンプラットフォーム”でBIM、図面、点群のデータを集約

 他のBIMビュワーとの差別化ポイントは、BIMモデルをはじめ、「ANDPAD図面」に保管している図面データや「ANDPAD 3Dスキャン」で取得した3Dや点群のデータなどと連携し、ANDPADという“ワンプラットフォーム”に多様なデータが集約される点にある。図面とBIMモデルの連携では、確認したい断面図が作図されていなくても、図面の特定箇所からBIMモデルへ移動して形状を確認。図面だけでは分かりにくい立体を理解する補助ツールにもなる。

図面/BIM/3DスキャンのデータがANDPADのワンプラットフォームで連携する
図面/BIM/3DスキャンのデータがANDPADのワンプラットフォームで連携する 提供:アンドパッド

 実例では、2D図を従来通り主体にしながら、ANDPAD BIMのBIMモデルで自由に形状を確認し、追加作図の手間を解消したケースもある。若手監督は躯体図を見てもイメージがつかめず、断面図や立面図を追加で作図していた。ANDPAD BIMの断面解析や投影法で、わざわざ作図しなくても断面や取り合いの確認がk脳になり、追加作図の手間が解消された。

従来通り図面を主体としながら、「ANDPAD BIM」を形状理解に用いたケース
従来通り図面を主体としながら、「ANDPAD BIM」を形状理解に用いたケース 提供:アンドパッド

 別の大規模プロジェクトでは、施工BIMモデルを作成していたが、日々の作業指示や施工計画の検討に生かせていなかった。作業説明は平面図や断面図に同じ作業を記載する必要があり、上下作業なども分かりにくかった。そこで、ANDPAD BIMのエリア機能を活用し、BIMモデル上にコンクリート打設やウレタン吹きなどの作業内容を示すラベル付きのBOXを配置し、3Dの平面や断面のいずれでも指示が一目で分かるようになった。また、任意の断面を保存することで、視点を切り替えながらの効果的な作業説明で、計画段階の工数と説明回数の労力を削減した。

「ANDPAD BIM」の活用で、大規模プロジェクトの説明工数を削減した例
「ANDPAD BIM」の活用で、大規模プロジェクトの説明工数を削減した例

 現在搭載している主な機能は、寸法やメモ、ペン、画像の挿入や複合モデル表示(モデル重ね合わせ、移動、回転)、エリア機能(ラベル付BOX、多角形、移動、修正)、データ複製、オブジェクト色付け、オブジェクト選択での表示/非表示など。今後もユーザーボイスを聞き取りながら、新しい機能をアップデートしていく。

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