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小規模土木現場でもICT施工、ミニバックホーに±3cm誤差のマシンガイダンス搭載 クボタ第7回 国際 建設・測量展(1/2 ページ)

建設現場で求められる生産性向上や省人化に向けてICT建機の機能拡充が進んでいる。クボタはCSPI-EXPO2025で、ミニバックホーにチルトローテータやマシンガイダンスを組み合わせたパッケージを展示。さらに不整地の運搬作業に対応する全地形型プラットフォーム車両「KATR」を披露した。

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 クボタは「第7回 国際建設・測量展(CSPI-EXPO2025)」(会期:2025年6月18〜21日、幕張メッセ)で、ミニバックホーにチルトローテータやマシンガイダンスシステムを組み合わせたパッケージを出展した。また、参考出品として、災害現場や建設現場での活用が見込める全地形型プラットフォーム車両「KATR(キャトル)」を披露した。


クボタブース全景 写真は全て筆者撮影

不整地でも荷台を水平に保って移動 全地形型プラットフォーム車両


全地形型プラットフォーム車両「KATR(キャトル)」

 参考出品したキャトルは、車体や脚に搭載したセンサーで地形を認識し、4本の脚を油圧で伸縮させながら、不整地でも荷台を水平に保ったまま移動できる。

 担当者によると、これまで農業用途で紹介してきたが、建設分野への提案は今回が初めて。「災害現場など人が立ち入ることが難しい場所への物資搬送や、工事現場での活用を見込んでいる」と話す。

 軽トラックや商用車バンなどで運搬可能なコンパクトなサイズで、狭小地でも柔軟な運用が可能だ。オープンプラットフォームの製品設計のため、外部からステアリング角度と車速を制御できるCANメッセージに対応するなど、機器やモジュールを後付けして機能を拡張できる。

 車両寸法は1160(全幅)×1550〜2340(全長)×710〜1190(デッキ地上高)、重さは325キロ。前後左右の対応傾斜角度は20度、最大積載重量は240キロ、傾斜地可搬重量で120キロまで運搬でき、航続時間は4時間。機体に取り付けられているジョイスティックの他、離れた場所からコントローラーで操作可能だ。今回は参考出品だが、今後、販売に向けた準備を進める。

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