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はしごの昇降を「巻き上げ機」がアシスト、建設現場や工場向けに一般販売開始:メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024(2/2 ページ)
重量物搬送機器メーカーのトーヨーコーケンは、これまで鉄塔工事向けに展開してきた昇降アシスト装置「昇降力」の一般販売を開始した。
荷重センサーの技術を応用し、作業員の移動速度に合わせ昇降をアシスト
はしごを上り下りする速さは人それぞれだ。昇降力では荷重センサー(ロードセル)の技術を応用し、作業者の移動速度に合わせてアシストを行う(巻上速度約2〜3秒/メートル)。また、安全装置として、過巻/逆巻防止リミットスイッチや、下フックを構造物などに引っかけても駆動部が空転して故障を防ぐ「すべりクラッチ」などを搭載している。
なお、揚程(上限と下限との垂直距離)は30メートルで、電源は単相AC100V。 価格は1台あたり100万円(税別)。昇降アシスト以外にも、重い作業機械を吊るしながら使用して作業負担を軽減する「ツールバランサー」としての使用も可能だ。
建設業では人手不足に加え、作業員の高齢化が課題となっており、作業負荷の軽減が求められている。「鉄塔の基礎工事の現場では、はしごを使って数十メーターの深さの穴を1日に何度も上り下りすることがある。この作業を助力してくれる装置がないかという相談を受け、少しでも現場の作業が楽になればという思いで昇降アシスト装置を開発した」(トーヨーコーケンの担当者)。
アシスト装置はこれまで鉄塔工事向けに販売してきたが、トーヨーコーケンでは今後、鉄塔以外の工事現場や工場などにも販路を広げて行く。
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