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パナソニックのベトナム工場新棟が本格稼働、配線器具やブレーカーを生産:工場ニュース
パナソニック エレクトリックワークス ベトナムは、工場内の新棟の本格稼働を開始した。2025年までに自動化率を現在の2倍にする計画で、生産能力を2022年の約1.8倍に強化し、市場への対応力強化を図る。
パナソニックは2024年1月23日、パナソニック エレクトリックワークス ベトナムの工場内の新棟が、本格稼働を開始したと発表した。新棟は2022年に建設が始まり、2023年9月から生産設備の導入と順次稼働を進めていた。
新棟の建物延床面積は1万941m2で、配線器具やブレーカーを生産する。新棟建設に合わせて既存棟を含めた生産ラインを最適化しており、製造から出荷までのリードタイムの短縮につなげている。2025年までに自動化率を現在の2倍にする計画で、生産能力を2022年の約1.8倍に強化し、市場への対応力強化を図る。
環境問題への取り組みとして太陽光発電設備をはじめ、高効率LED照明器具、ヒートポンプ式空調機、換気設備などの省エネ性能に優れた自社商品群を導入。また、食堂やフットサルコートなど、福利厚生施設も拡充している。
同社はグローバルでの電設資材事業の強化を推進しており、ベトナムをASEAN地域における重点国とし、生産性や商品開発体制などの強化に取り組んでいる。
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