Archicad新バージョンは、“加速する日本のBIM活用”に対応 グラフィソフトジャパンのアップデートを一挙紹介:Building Together Japan 2023(2/4 ページ)
グラフィソフトジャパンは、Archicadの新バージョン発表会を兼ねたオンラインイベント「Building Together Japan 2023」を開催した。Archicad 27の国内初となるデモンストレーションと新機能を解説するとともに、「素晴らしい建築を創造するチームに力を与える」のコンセプトに基づく今後の開発方針を示した。
Archicad導入のハードルを下げるサブスクリプションサービス
ペーテル氏は、BIMリテラシーの向上を助けるGraphisoftのサービスとして、2023年に提供を開始したArchicadのサブスクリプションサービスを提案した。これまでArchicadは永久ライセンス付与で販売してきたが、2023年からはサブスクの選択肢も用意した。サブスクであれば、初期投資の高さが足かせになっていたユーザーでも、BIMに手が届くようになるのが狙いだ。
サブスクには、導入しやすさ以外にもメリットがある。必要なときに、必要な分だけライセンスを使え、常に最新バージョンを利用でき、サポートサービスにもつながれる。BIMのオンライン学習サービス「BIM Classes」のトレーニングを割引料金で受講できる。
サブスクの料金体系は、通常版「Archicad」(41万8000円/年)、「Archicad Solo」(25万800円/年)、クラウドサービスの「BIMcloud SaaS」(7万1500円/年)の他、Archicadに加えてBIMcloudとBIMx Proをセットにした「Archicad Collaborate」(41万8000円/年:初年度)をラインアップ。Archicad Collaborateについてペーテル氏は、「1人でArchicadを使うのではなく、BIMcloudとBIMxといったコラボレーションソリューションを含めて、関係者とつながりながら、BIMを活用してもらいたいとの気持ちを込めた」と推奨した。
最後にペーテル氏は、「あと少しで到来するBIMの新時代に向け、これからもユーザーと一緒に進んでいきたい」との抱負を語った。
講演を締めくくるにあたってペーテル氏は、最終的な目標を「素晴らしい建築を創造するチームの力になること」と語り、ユーザーにとってより良い建築環境をつくる、そのためのツールであるワークフローやソリューションを提供することがグラフィソフトジャパンのミッションだと力強く語った
Archicadの新規利用をサポートするコンシェルジュサービス
続いて飯田氏が、グラフィソフトジャパンのミッション「素晴らしい建築を創造するチームに力を与える」を実現するサービスや製品の最新情報を説明した。
最初に採り上げたのは、「Graphisoft Forward」「Graphisoft Learn」「Graphisoft Community」。このうち、Graphisoft Forwardは、2022年4月に発売を開始したサポートサービス。テクニカルサポートに加え、無償アップグレードや日本の建設業界に特化した拡張機能、スキルアップセミナーなどが含まれる。
なかでも飯田氏が特に強く推すのが、新規購入者向けの「コンシェルジュサービス」だ。購入後のセットアップ状況、サポートへの問い合わせや各種サービスの利用、トレーニングコンテンツの案内や受講に関するガイダンス、未受講ユーザーへの連絡といったユーザー個別に沿ったファローが受けられる。
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