550億円を投じた札幌の街づくり「マールク新さっぽろ」完成 札幌学院大や医療施設4棟など開発:プロジェクト(2/2 ページ)
大和ハウス工業などの6者が、北海道札幌市のJR「新札幌」駅近くで進めていた札幌学院大学の新キャンパスを含む大規模複合再開発「マールク新さっぽろ」が完成した。マールク新さっぽろは、商業、ホテル、予防医療・地域医療、タワーマンション、子育て、産学連携、教育の7つの成長エンジンをコンセプトに掲げている。
分譲マンション、ホテル、商業施設、共用駐車場から成る「I街区」
「I街区」には、分譲マンション「プレミストタワー新さっぽろ」、ホテル「ラ・ジェント・ステイ新さっぽろ」、商業施設「BiVi新さっぽろ」、共用駐車場「D-Parking新さっぽろ駅前」を整備した。
各施設の構造と規模は、プレミストタワー新さっぽろはRC造地上30階建て、延べ床面積約2万4760平方メートル。総戸数は220戸で、入居開始は2023年7月。ラ・ジェント・ステイ新さっぽろは、RC造(一部S造)地上9階建て、延べ8193.33平方メートルで、オープンは2023年7月。BiVi新さっぽろは、S造(一部RC造)地下2階地上6階建て、延べ2万165.95平方メートルで、開業は2023年11月。共用駐車場は大和リースが事業主体で、S造(一部RC造)地下2階地上6階建て延べ2万165.95平方メートルで、2023年11月に供用開始した。
医療施設も、「脳神経研究センター新さっぽろ脳神経外科病院」「新札幌整形外科病院」「交雄会メディカル交雄会新さっぽろ病院」に加え、大和ハウス工業が事業者となっているJR「新札幌」駅に直結した医療インフラ機能を備える「D-スクエア新さっぽろ」の計4棟を新設した。
各施設の規模は、新さっぽろ脳神経外科病院はRC造地上5階建て、延べ約1万2410平方メートル。新札幌整形外科病院は、RC造地上4階建て、延べ約5600平方メートル。交雄会メディカル交雄会新さっぽろ病院は、RC造地上7階建て、延べ約9800平方メートル。大和ハウス工業が施主のD-スクエア新さっぽろは、RC造地下1階地上6階建て、延べ約1万60平方メートル。
D-スクエア新さっぽろの1階には、北海道ガスが運営する「新さっぽろエネルギーセンター」を設置し、I街区一帯のエネルギーを集中供給。AIを活用した高度な「CEMS(地域エネルギーマネジメントシステム)」による省エネの推進と、耐震性と耐久性に優れた熱導管/ガス管を導入した強靭なインフラによる安定した供給で、非常時にも地域の安全/安心な暮らしを支える。
総客室数172室のラ・ジェント・ステイ新さっぽろ前には、イベントを開催する広場「アクティブガーデン」を整備するとともに、商業施設「BiVi新さっぽろ」は、スーパーマーケットや雑貨、飲食店など34店舗が出店(2023年12月10日時点)した他、館内の中心部には、飲食やイベントなどが楽しめる室内公園「BiVi PARK(ビビ パーク)」を整備した。
マールク新さっぽろのプロジェクトは、大和ハウス工業と脳神経研究センター新さっぽろ脳神経外科病院、新札幌整形外科病院、メディカル交雄会新さっぽろ病院、札幌学院大学、札幌看護医療専門学校の6者によるコンソーシアムが総事業費約550億円を投じ、2019年3月よりG街区、同年5月よりI街区の造成工事に着手していた。
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