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LCCM×CLTの木造戸建て賃貸住宅が上棟、見学会で建て方の工夫や部材の特徴を披露CLT(1/2 ページ)

大東建託は、東京都練馬区石神井台5丁目で、LCCMの認定を受けた木造戸建て賃貸住宅の開発を進めている。なお、今回の住宅はCLTを活用しており、CLTを用いた戸建て賃貸住宅でLCCMの認定を取得したのは国内初だという。

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 大東建託は、東京都練馬区石神井台5丁目で開発を進めているLCCM※1戸建て賃貸住宅の上棟時現場見学会を2022年10月21日に開いた。会場では、大東建託 技術監理部 技術課 チーフ 佐野俊次氏と技術開発部 技術開発課 チーフ 大橋正典氏が、LCCM戸建て賃貸住宅の概要を紹介した。

※1 LCCM住宅:Life Cycle Carbon Minusの略称で、建物の建築から解体までのCO2の収支をマイナスにする住宅。

2階の壁材に活用したCLTパネルではパネルの天端を斜め加工


大東建託 技術監理部 技術課 チーフ 佐野俊次氏

 大東建託の佐野氏は、「政府は、2050年までにカーボンニュートラルを実現することを2020年に宣言した。2021年には、2030年度以降に新築される住宅と建築物で、ZEHとZEB基準相当の省エネ性能確保を目指す“第6次エネルギー基本計画”を策定している。こういった取り組みを受けて、国内の企業では、脱炭素を目的とした活動が増えつつあり、賃貸住宅分野でも具体策が求められている。一方、建設業界では、従事者が減少傾向にあるだけでなく、高齢作業員の割合も上昇しており、木造住宅を短工期で安全に建てられるCLTが関心を集めている」と述べた。


大東建託 技術開発部 技術開発課 チーフ 大橋正典氏

 大東建託の大橋氏は、「そこで、当社は、施主の意向も踏まえて、東京都練馬区で、CLTを用いたLCCM戸建て賃貸住宅の開発に着手した。今回の賃貸住宅では、仕上げ作業をスムーズに行うために金物を内蔵した耐力壁パネルを採用しているだけでなく、床と屋根の素材には、トラックの荷台面積を考慮し、狭小地に対応した小割のCLTパネルを導入している。CLTパネルの加工は、工場で実施することで省力化を達成しており、建物内の設備経路で使用する部材には、現場対応しやすい製材パネルを可能な限り利用している。2階の壁材に活用したCLTパネルでは、パネルの天端を斜め加工して、屋根の勾配を確保した」と話す。


金物を内蔵した耐力壁パネル

設備経路で使用する部材には現場対応しやすい製材パネルを活用

2階の壁材で使用したパネルでは、天端を斜め加工して屋根の勾配を確保

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