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店舗や施設の人検知やエリアカウントなどを実現するエッジAI搭載の“賢くなる”カメラ「Safie One」FM(2/3 ページ)

クラウド録画サービスを提供するセーフィーは、クラウドカメラ「Safie」の最新モデル「Safie One」を2022年8月から販売展開している。場所や時間に縛られず映像を確認できるSafieのクラウドカメラは、従来の防犯用のみならず、遠隔での現場管理や接客業務の質向上など「建設現場」の課題解決に貢献してきたが、新製品は最新のエッジAIを搭載し、人検知やラインカウント、エリアカウントなど、かつてない高機能を実現する製品として注目されている。本稿ではセーフィーの事業戦略とSafie Oneについて解説していく。

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「Safie One」の3つの開発コンセプト

 その尖兵となるSafie Oneは、3コンセプトに沿って開発された。1つ目は前述の「賢くなるカメラ」で、AI-APPをインストールすることでどんどん新たな機能を獲得していけること。

 2つ目は「置くだけで使えるカメラ」。多彩なアダプターで場所を選ばず設置し、強化された無線LANにより、安定したネットワーク環境を実現すること。また、インターネット環境が無くても電源さえあれば別売のLTEドックを使って利用することも可能。

 3つ目は「空間がつながるカメラ」。双方向通話やグループ通話はもちろん、Bluetooth対応で、マイクやスピーカーの設置場所も自由度が大きく向上。さまざまなシーンでの音声取得に応じ、遠隔地とのコミュニケーションをより円滑にしている。


エッジAIカメラ「Safie One」

 Safie Oneを賢くするAI-APPの第一弾としてセーフィーがリリースしたアプリは、店舗や施設の管理者向け「Store People Detection Pack」。Safie Oneの発売と同時にオプション販売も始まったStore People Detection Packには、飲食・小売業の店舗管理者向けに特化した3つのアプリがパッケージされている。立ち入り禁止エリアへの来店者の侵入を即座に把握できる「立ち入り検知」アプリ、設定したラインを越えた人数をカウントするための「通過人数カウント」アプリ、そして、無人店舗での異常行動など、来店者の動きを把握するための「立ち入りカウント」アプリの3つ。


小売・飲食店の課題

店舗管理者向け「Store People Detection Pack」の機能

 では、店舗管理者向けアプリStore People Detection Packが、Safie Oneに付与する機能とはどのようなものか。そして、店舗や施設ではどう使いどんな効果が期待できるのか。

 立ち入り検知は、レジ前の混雑や立ち入り禁止エリアへの侵入などを検出し、店舗の運営状況をリアルタイムで確認。レジへの応援要請も遠隔でスムーズに指示できるため、オペレーション改善につなげられるだろう。

 通過人数カウントは、ラインを越えた人数をカウントして来店者数を照合。購買の時間帯別の効果検証などのデータを見える化し、マーケティング活動に役立てられる。

 立ち入りカウントは、レジ待機列など特定エリアに入った人数を数え、オペレーション改善やマーケティングに生かせる。

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