クラウド×AIで設備管理の完全自動化を目指す、アズビルが提案する未来志向のBAS:第6回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−(1/3 ページ)
アズビルは、2050年のカーボンニュートラル達成や設備管理者の人手不足の波を受け、建物管理の完全自動化までのロードマップを定めている。自動化の実現には、クラウドやAI、ビッグデータの活用が不可欠で、現状でもワークプレースの在り方や設備の維持管理業務を効率化させるデジタル技術を用いた各種サービスを展開し、さらなる機能拡張も計画している。
アズビルは、住宅、ビル、商業・公共施設など、あらゆる建築物を対象とした建築総合展「第6回 第6回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−」(会期:2021年12月6〜8日、東京ビッグサイト)内の「第6回 スマートビルディング EXPO」に出展し、「共創×技術 未来志向のビルディングオートメーション」をコンセプトに、ウエルネス推進による新しいワークプレース環境と設備管理のスマート化による業務効率化を提案した。
人にやさしいウエルネスのワークプレース実現に向けた空調システム
ウエルネス推進による新しいワークプレースのアプローチでは、空調システムで快適性と省エネを両立させ、生産性の向上と働き方改革をもたらす、セントラル空調システム「ネクスフォートDD」を訴求した。執務者に寄り添うワークプレースは、コロナ禍でオフィスの空室率が増えていることも考慮すると、改めてリアルオフィスの価値を創出することにもつながる。
ネクスフォートDDは、空調の吹き出し口の上部に取り付けて給気風量を制御する「ディフューザー用制御ダンパ」、ダンパと接続する温湿度などの計測デバイス「WP(ワークプレース)センサー」、中央監視のビルオートメーションシステム(BAS)「savic-net G5」と連携して最大100台の空調機を監視する「DDC_nfネクスフォート空調コントローラー」、専用のスマートフォンアプリで構成。
制御ダンパは、5キロほどの軽量でコンパクトサイズ。一番近い場所のWPセンサーを自動検知し、計測値を取得するLED付きのBluetooth Low Energy送受信機を内蔵している。
制御ダンパとBluetoothで連動するWPセンサーは、手のひらサイズの丸型で、デスクや壁に置いて温湿度と照度の計測値を制御ダンパに送ることで、吹き出し口それぞれで各ゾーンに最適な温度制御が実現する。当然ながら配線工事が要らず、ソーラーセルを活用したエナジーハーベスト(環境発電)電源のために、10年は連続で稼働する。
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