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高出力レーザー機器の屋外取り扱い安全ガイドラインが完成産業動向

レーザー施工研究会は、工事発注者・元請業者・施工業者に向けて、屋外工事において高出力レーザー機器を安全に運用するための安全ガイドライン案を安全部会で策定した。

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 レーザー施工研究会は、工事発注者・元請業者・施工業者に向けて、屋外工事において高出力レーザー機器を安全に運用するための安全ガイドライン案を安全部会で策定し、2021年7月16日に開催された定期総会の承認を経て発行した。

 老朽化したインフラ構造物のさびや塗膜などの付着物をレーザーによって除去する技術は、廃棄物や粉塵・騒音を極少(小)化できるため、環境・作業者への負担の少ないメンテナンス技術の一つとして、近年、非常に注目されている。その一方、高出力レーザー機器を屋外工事に活用するにあたっては、課題もあり本格的な実用化には至っていなかった。

 高出力のレーザー光線は、目の障害や皮膚の火傷の可能性があり、並行して様々な作業を行う工事現場においては、作業者及び周辺環境への安全確保が同技術を実用化し、普及していく上での課題だった。

作業の様子
作業の様子 出典:レーザー施工研究会プレスリリース

 同研究会では、労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所建設安全研究グループ部長清水尚憲氏を部会長とし、安全衛生とレーザーの専門家3名と会員企業22社で構成した安全部会において、2年にわたり、工事現場で起こりうる様々な問題点や課題を整理し、屋外レーザー工事機器を安全に運用する方法について検討を重ね、今回の策定に至った。

 安全ガイドラインは、同研究会会員へは無償で配布、非会員には有料で提供するという。

 同研究会では安全ガイドラインの策定を受け、資格講習試験を2021年10月より開始した。2021年12月には、施工時の安全およびレーザー機器の取り扱い技能を有する『レーザー照射処理施工士』と屋外レーザー工事を適正に実施するための施工計画を立案し、安全管理および品質管理を遂行する能力を有する『レーザー照射処理管理技士』が誕生する。

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