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テレワークにも使える電気設備CADソフト、1つのライセンスで3台のPCで同時に使用可能設備業ITフェア ONLINE 2021(1/2 ページ)

システムズナカシマは、1つのライセンスで最大3台のPCで同時に使え、建築平面図や電気設備図、盤図、系統図、姿図、電力会社施工証明書、プラン図などを作れる電気設備CADソフト「ANDES電匠」を開発した。

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 全国設備業IT推進会は、設備分野の最新ソリューションなどを紹介するイベント「設備業ITフェア ONLINE 2021(会期:2021年2月9〜10日)」をオンラインで開催した。

 会期中に繰り広げられたセミナーの中から、システムズナカシマ 東京支店 システム営業第1グループ 本城たから氏が、電気設備CADソフト「ANDES電匠」の機能について紹介した講演を採り上げる。

スキャナーで取り込んだ紙図面の編集が可能

 冒頭、システムズナカシマの本城氏は、「近年、新型コロナウイルス感染症の影響により、テレワークで建築平面図や電気設備図、電力会社に提出する電力会社施工証明書を作れるソリューションの需要が高まっている。こういったニーズに応えられるのがANDES電匠だ。ANDES電匠は、1つのライセンスで、最大3台のPCで同時に使えるため、自宅や現場、事務所などに設置したPCにあらかじめこのソフトをダウンロードすることで、電気設備の工事で必要な図面をさまざまな場所で作成できる」とメリットを述べた。


電気設備CADソフト「ANDES電匠」の画面 出典:システムズナカシマ

 ANDES電匠は、建築平面図や電気設備図、制御盤の図面(盤図)、系統図、設備機器の形状を表した図(姿図)、電力会社施工証明書、電気使用申込書、プラン図などを作れる。建築平面図は、CADデータとPDFの図やスキャナーから取り込んだ紙図面を基に作成できるため、これまでと比べて作図の時間を減らせる。本城氏は、「スキャナーで取り込んだ紙図面は、ANDES電匠で、縮尺と角度の補正や不要な部分の消去、切り取り、移動といった編集も可能だ」と話す。


スキャナーで読み込んだ紙図面へのANDES電匠の編集機能 出典:システムズナカシマ

 建築平面図における特定のエリアを指定し、伏図の種類と天板サイズを設定するだけで簡単に天井伏図も作れる。

 電気設備図の作成は、電気機器や防災設備などのシンボルマーク、機器配置モード、照明機器の一括配置・自動照度計算、パナソニック製照明設計アプリケーションソフト「Luminous Planner(ルミナスプランナー)」との連携といったANDES電匠の機能で効率化できる。電気機器や防災設備のシンボルマークは、図面に設置することで各設備の位置を見える化するのに役立つ。機器配置モードは、各設備の最適な配置方法を自動で選択し作業時間の短縮に貢献する。

 照明機器の一括配置・自動照度計算は、ユーザーが、ANDES電匠上の図面から部屋を選び、必要照度を入力すると照明機器の必要台数を自動で算出し、機器と配線の適切な位置を表示する。Luminous Plannerとの連携では、Luminous Plannerが備えるパナソニックの照明器具データを使用し、照度の計算や照度分布図の作成が行え、照明器具の属性情報から姿図も作れる。


照明設備向けのANDES電匠の機能 出典:システムズナカシマ

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