調査リポート
“緊急事態宣言”後の建設業における人材需要を分析、ヒューマン総研:産業動向(2/2 ページ)
ヒューマンタッチ総研は、国内における建設業の人材市場動向をまとめた2020年9月分のマンスリーレポートを公表した。今月のトピックスでは、厚生労働省の「一般職業紹介状況」を基に、緊急事態宣言が発令されて以降の建設業における新規求人数の推移を分析している。
建設技術者の有効求人倍率は6カ月連続で前年同月を下回る
建設技術職の雇用動向では、建設技術者数は35万人(同102.9%)となり、2カ月連続で増加した。
ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月よりも0.98ポイント低い5.77倍となった。前年同月を下回ったのは、6カ月連続のこと。
有効求人数は対前年同月比91.5%、新規求人数は同90.4%となり、ともに7カ月連続で前年を下回り、建設業各社の求人意欲は低下傾向が続く。一方、有効求職者数は同107.1%となり、2カ月連続で増加している。
建設技能工の雇用動向については、ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比で0.23ポイント低下して5.37倍となり、5カ月連続で前年同月を下回った。
一方の有効求人数は、前年同月比98.3%となり、7カ月連続で前年同月を割り、新規求人数も同94.5%と減少に転じた。
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