技研の「コンビジャイロ工法」が北海道で初採用、壁体を低コストで構築:導入事例(1/2 ページ)
技研製作所が、製造販売する無公害の杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を用いた「コンビジャイロ工法」が北海道函館市の「湯の川」護岸整備で採用された。
技研製作所の杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を使用するインプラント工法「コンビジャイロ工法」が北海道で初めて適用された。
ハット形鋼矢板の剛性を補い、壁体を低コストで構築する「コンビジャイロ工法」
導入工事は、函館市榎本町の「湯の川総合流域防災工事(補正明許)外」で、発注者は北海道 渡島総合振興局 函館建設管理部、元請業者はシンオシマ、相互、山崎で構成される特定建設工事共同企業体。コンビジャイロ工法の施工は、技研製作所のグループ企業で土木工事請負業一式を行う技研施工と第一基礎が担当した。
圧入工の工期は2019年12月〜2020年2月で、止水性や経済性、施工性に優れたハット形鋼矢板と高剛性の鋼管杭を組み合わせて圧入し、求められる剛性の壁体を合理的に構築した。
具体的には、両岸にコンビジャイロ工法で壁体を構築して新たな河川護岸とし、壁体間の河床を掘削して河川の断面積を増やした。これまでに手掛けた工区は、湯の川流域の140メートル(両岸計280メートル)。2020年2月までに、「サイレントパイラーF301」2台による施工で、長さ8〜13メートルのハット形鋼矢板262枚と、長さ11.5〜17メートルの鋼管杭41本を圧入を行った。引き続き別工区でも、同様の工法で工事を進めていくという。
使用機材は、サイレントパイラーF301、CB3-6、UR、PR。杭材型式と寸法は、鋼管杭41本(径600、800、1000ミリの3サイズ、板厚12〜19ミリ、長さ11.5〜17メートル)。使用したハット形鋼矢板は262枚(25H、45H、50H型、長さ8〜13メートル)。
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