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BAS「Metasys」の新バージョンはセキュリティリスクを可視化するダッシュボードを搭載BAS(2/3 ページ)

ジョンソンコントロールズは、新型コロナウイルスと共存する新たな業務形態「ニューノーマル」に適応する事業体制を構築するとともに、新型コロナウイルス対策となるビル設備の開発を進めている。

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人の過密状況が分かりやすいヒートマップの表示にも対応


ジョンソンコントロールズ 営業推進本部 営業開発統括部 営業1部長 渡邉匡史氏

 渡邉氏は、施設設備をコントロールするアプリ「コンパニオン」や社員の位置情報と室内の混雑状況を可視化する「ソーシャルディスタンスソリューション」、非接触で多人数の温度を測れる「スマートサーマルカメラソリューション」を説明した。

 コンパニオンは、施設内に設置された空調機器や電灯などを操作し、温度と照明の調節や会議室の予約、施設のスケジュール管理が行える。「今後、さまざまな会社がフリーアドレスを導入することを想定し、座席のリザーブや同僚の所在確認が進められる。予約した会議室までの最短ルートの案内といったマップサービスも備えている」(渡邉氏)。


施設設備をコントロールするアプリ「コンパニオン」

 ソーシャルディスタンスソリューションは、ワイヤレスでプラグイン式の受信機「Bluetoothトランシーバー」を建物内に配置することで、従業員が装着した入館証に内蔵された発信機からの情報をシステムが収集し、リアルタイムに従業員同士の接触状況を見える化する。接触した履歴の追跡や2週間の保存に応じ、室内における人の過密状況が分かりやすいヒートマップでの表示や蓄積した情報のグラフ化も容易なため、取得したデータの分析もしやすい。


ソーシャルディスタンスソリューション

 スマートサーマルカメラソリューションは、人の流れが多い店舗やイベント会場、駅、空港などの入り口で、入場者の体温を測定するのに適しており、デュアルイメージサーマルスマートネットワークカメラや温度校正デバイス「ブラックボディー」、三脚、天井設置用のブラケットで構成される。

 デュアルイメージサーマルスマートネットワークカメラは、高精度・高精彩な顔認識エンジンを搭載しており、額の温度を正確に検出するため、対象者が手で持つ温かい飲み物などを誤検知しない。精度は±0.3度で、一度に最大30人の温度を抽出する。また、スピーディーにデータを得るため、対象者は立ち止まる必要もなく、獲得した温度情報と映像は記録として残せる。最大解像度は500万画素で、取り付けられたサウンドライトアラームは、カスタマイズ可能な警告音を出力し、感染者の建物への入場を抑えられる。通信・監視関連機器・サービスの購入や利用などの行為について広く制限する規定「米国国防権限法(NDAA)」に適合するなど、コンプライアンスにも配慮している。


スマートサーマルカメラソリューション

 同ソリューションのワークフローは、まず温度スクリーニングに最適な範囲を決める。人流シミュレーションで、スクリーニングレーンを設定するには、方向やピーク時またはオフピーク時の推定密度を考慮する。設置ガイドの要領に従い、カメラとブラックボディーを置く。初回起動時は、試験的に人を通過させることで、初期温度を校正する。発熱者を特定後は、チェックポイントの追加とフォローアップの検疫計画を練る。スクリーニングソリューションであるため、施設で実際使用する場合は、2つ目のチェックポイントで、医療機器を用いて検温を求める。


スマートサーマルカメラソリューションの構成

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