延べ床面積9万m2超えのマルチテナント型物流施設「DPL浦和美園」を着工:プロジェクト(1/2 ページ)
大和ハウス工業は、従業員が働きやすい大規模マルチテナント型物流施設の開発を進めている。2020年3月1日、埼玉県さいたま市で、着工したマルチテナント型物流施設「DPL浦和美園」では、テナント企業の従業員向け保育施設や無人コンビニエンスストアを配置するとともに、トラック入場予約システムを取り入れ、スムーズな入退館を実現する。
大和ハウス工業は2020年3月1日、埼玉県さいたま市で、市内最大となる大型マルチテナント型物流施設「DPL浦和美園」を着工した。
45フィートコンテナ車が直接乗り入れ可能
DPL浦和美園は、PCa・PC(プレキャスト・プレストレストコンクリート)造、免振構造を備え、地上5階建てで、延べ床面積が9万1803.18平方メートル。所在地は埼玉県さいたま市緑区美園1丁目14番で、敷地面積は3万7170.04平方メートルで、建築面積が1万8988.58平方メートル。
賃貸面積が6万8086.71平方メートル。設計・施工は福田組が担当し、竣工は2021年10月で、入居は2021年11月を予定している。
DPL浦和美園は、最大10テナントの入居が可能で、1区画は約4500平方メートルから入居に応じる。各区画に事務所を置けるなど、テナント企業の多様なニーズに対応する。さらに、特殊車両である45フィートコンテナ車が各階に直接乗り入れられるらせん状のランプウェイを採用し、施設全体で191台分のトラックバースも有している。
アクセスは、大型施設「埼玉スタジアム2002」が真向かいにあり、東北自動車道「浦和インターチェンジ」から約3キロ、東北自動車道と東京外環自動車道、首都高速道路川口線を接続する「川口ジャンクション」からも約6キロと近接しており、都心だけではなく、東日本全域に移動しやすい場所に位置している。
大和ハウス工業は、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線「浦和美園駅」から約2キロと、従業員が通勤しやすい立地にあることも踏まえ、従業員約300人が雇用されることを想定し、普通乗用車約127台、自動二輪車約22台、自転車約92台の駐車場と駐輪場を整備する。
この他、テナント企業の従業員向け保育施設や無人コンビニエンスストアを配置するとともに、免震システムや200キロボルトアンペアの非常用自家発電機を設置するなど、BCPにも対応した防災配慮設計も施す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.