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環境負荷低い新冷媒R448Aのインバータースクロール冷凍機が出荷:BAS
日立ジョンソンコントロールズ空調は、不燃性冷媒R448Aを採用したインバータースクロール冷凍機を新たにラインアップに追加。2020年1月末から国内向けに出荷を開始した。
日立ジョンソンコントロールズ空調は、不燃性冷媒R448Aを採用した10〜26馬力のインバータースクロール冷凍機10機種を新開発し、2020年1月末から国内向けに出荷を開始した。冷媒R448Aを採用した同社製冷凍機のラインアップは、これで合計13機種となった。
本機種に新たに採用された不燃性冷媒R448Aは、地球温暖化係数を従来のR404Aより約64%、R410Aより約33%低減。フロン排出抑制法に基づく環境影響度の目標値「A」を達成し、冷凍冷蔵設備市場における省エネルギー、環境負荷低減ニーズの高まりに応える性能を備えている。
冷凍負荷の変化に応じて圧縮機の回転数をインバータ制御する高効率スクロール圧縮機を搭載しており、庫内温度の安定化、霜取運転の効率化も実現した。また新機種のうち12〜26馬力タイプについては、圧縮機がALLインバーター化され、50ヘルツ/60ヘルツ地区で同一の冷凍能力を発揮できる。
冷媒R22、R404A、R410Aを使用した冷凍冷蔵設備から本機種にリニューアルする場合、オプションのフィルターを使うことで既設配管の洗浄が不要となり、省工事・省コストが図れる。
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