センシンロボティクスとフジタが、ドローンによる測量と巡視の完全自動化を実現:ドローン(1/2 ページ)
センシンロボティクスとフジタは、人手不足や作業者の安全確保といった業界が抱える課題を解消するために、ドローンによる巡視および測量の完全自動化を推進している。
センシンロボティクスは2020年2月25日、フジタの建設現場で、ドローン自動管理システム「SENSYN DRONE HUB」の機能検証を2019年12月16〜20日まで実施したことを発表した。
遠隔地で撮影映像をリアルタイムに確認
SENSYN DRONE HUBは、ドローン機体や自動離着陸および自動充電に対応する基地と、制御ソフトウェア、業務アプリケーションで構成されたシステム。ドローンに設定したルートを自動飛行させることや映像撮影させることが可能で、大規模な工場の警備監視や設備点検などで、作業員がこまめに現地に足を運ぶ必要が無くなる。
フジタは、最新のドローン測量やIoT重機土工により“全工程の見える化”を促進しており、その一環として、SENSYN DRONE HUBの利用に踏み切った。今回の実証試験は、福井県敦賀市の北陸新幹線車両基地工事現場で行われ、実環境でドローン自動運用に必要な要件を満たせるかを調べるために、巡視と土木測量の分野で機能を確かめた。
巡視では、建設現場における安全確認と施工進捗の状況把握を目的に、SENSYN DRONE HUBと遠隔地によりドローンで撮影した映像の閲覧やカメラの操作ができるシステム「SENSYN DC」を連携させ、遠方の拠点から建設現場の様子をリアルタイムに見られるかをチェックした。
具体的には、敦賀市内に停車した車両基地と、フジタが東京都渋谷区に構える本社の2拠点に映像伝送システムで中継し、複数拠点間接続での映像品質を調査した。
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