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AGCがRPAを本格運用、2020年末までに年間1万時間以上の業務時間削減を目指す:RPA
AGCは、作業を定型化することが難しいため、素材製造業では導入が困難とされてきたRPAの展開を本格化した。
AGCは2020年1月からRPA(Robotic Process Automation)の本格運用を開始した。
近年企業の競争力を高めるために、デジタル技術を用いた業務プロセスの高効率化が重要視されており、PC上の定型業務をロボットにより自動化するRPAの活用が注目されている。金融業などでRPAの導入が進む一方、業務が多岐にわたる素材製造業では共通的な定型業務が少なく、RPAの本格導入が難しいと考えられていた。
AGCは、デジタル技術を活用し、ビジネスプロセスの改善を進めるスマートAGC推進部が中心になり、2018年2月からそれぞれの拠点やグループ会社に、RPAの最新事例やその使用方法に関するデモ、展示会の実施、各職場の業務に応じたRPA適用を提案してきた。
結果として、経理や調達、研究開発などの間接部門を中心に計70台のロボティクスを導入した。会計システムでは、伝票入力や購買管理システムにおける検収管理の自動化などで、2019年9月末時点で導入前と比較して、年間4200時間の業務時間削減に成功した。
今後、さらなる業務の高効率化に向けて、RPAの展開地域や対象業務を拡大させていく。また、日本国内の拠点だけでなく、欧州や米州、アジアの拠点にもこの活動を広げるとともに、対象業務を生産管理部門の仕事などへ拡大することで、2020年末までに年間1万時間以上の業務時間削減を目標に掲げる。
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