吹田市“健都”内アライアンス棟の整備・運営で、JR西日本不動産開発や大林組ら交渉権者に:プロジェクト(1/2 ページ)
吹田市が「健康・医療」の街づくりを進める健都で、アライアンス棟の施工予定者に大林組が選定された。同棟は、賃貸ラボ・オフィス、シェアラボ、クラスタ交流施設などの複合施設となる見通しで、2022年春の竣工を目指し、2020年冬に工事着手する。
JR西日本不動産開発を代表とするグループは、大阪・吹田市が実施した「吹田市健都イノベーションパーク利用事業(アライアンス棟整備・運営事業)」の公募プロポーザルで優先交渉権者に選定された。グループを構成するのは、建物設置者と賃貸ラボ・オフィスも含めた施設全体の運営を行うJR西日本不動産開発、シェアラボやソフト事業を担う京都リサーチパーク、施工を担当する大林組の3者。
ハードと運営などのソフトの両面で整備・運営を担う
吹田市のプロポーザルは、「北大阪健康医療都市(健都)」への移転が決定した健康・栄養研究所(健栄研)の他、健康関連産業の企業や機関が入居可能なハードの整備と、健都内外の企業などとの連携を図るソフトの運営という両方を担う、複合的な機能を有す建物(アライアンス棟)の事業者を募集するもの。今後は、2019年秋に市との基本協定締結後、2020年冬に着工し、2022年春の完成を目指す。
北大阪健康医療都市の計画は、JR「岸田」駅にほど近い、JR東海道本線沿線の吹田操車場跡地50.2ヘクタールを再開発して、「健康・医療」の健都を創り出す大規模プロジェクト。2009年から循環器病研究センターの移転誘致を開始し、吹田市民病院の移設や医療関連企業・研究機関を集積させて、国際級の医療クラスタ(複合医療産業拠点)を形成する「健康・医療」に特化した街づくりを推進してきた。
敷地内の研究拠点は、循環器病研究センターのラボに入居し共同研究を行う「オープンイノベーションセンター」、フラグシップ企業としてニプロを選定し市有地を売却する「健都イノベーションパーク」、同パーク内の民説民営のビル「アライアンス棟」が主要な施設となる。
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