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建築家・横河健氏が「旅」をテーマに曲面大ガラスで“繊細なる無限空間”創出:OKAMURA Design Space R企画展【P4に動画】(2/4 ページ)
オカムラデザインスペースRで、「建築家と建築以外の領域の表現者との協働」を基本コンセプトに毎年開催している企画展が第17回目を迎え、2019年8月30日まで開催されている。今展では、建築家・横河健氏を招聘し、「旅」をテーマに作品を展開した。
アルミダイカストのジョイントパーツを製作
製作過程では、オカムラから三芝硝材を紹介され、富山工場でS字の大型ガラスを見つけた。課題になったのは、どうやってガラスを自立させるかで、アルミダイカストのジョイント部分の設計を試行錯誤しながら、オリジナルで作り、ネオプレンゴムを上下に履かせた。会場に搬入してからは、カーテンを吊(つ)るす位置とガラスを立てる位置を検討し、1週間で施工した。
一方、小松氏はこれまで、「浮遊と羽根」をテーマに作品を作ってきたが、ここ数年チャレンジしている新たな素材を使い、「モノの持っている細かさだけでなく、人間関係の繊細さも表現した」。
作品は、PETフィルムを真空加圧成型で円錐(えんすい)形にし、表裏で2つの底部を接着して立体化させた円盤。製作には、オカムラの工場を借り、300個全てを手作りし、複数個をテグスで連結してモビール(動く彫刻)化して、33本の列状に天井からぶら下げた。
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