ICT導入に必須!建設業界でお金をかけずに業務改善を成功させるための秘訣:建設現場におけるBPR(業務改善)の必要性と実践ポイント(1)(3/3 ページ)
ここ数年、ICTの著しい発展によって建設業界でも、その有効な活用方法が設計・施工・維持管理の各工程で検討され始めている。新たなソリューションを導入するには、さまざまな既存の障壁が立ちはだかり、ときには既存の業務形態を変革することも迫られる。ビジネスルールを抜本的に設計し直す「BPR(Business Process Re-engineering)」。建設業界で導入することによって何が変わり、そのためには何をすべきか、プロレド・パートナーズが数々の建設会社でBPRをコンサルしてきた実績をもとに、本連載で解説していく。
建設BPRの実践が現場オペレーションに革新をもたらす
当社では、これまで建設現場のBPRを支援してきた経験から、建設業でBPRを実践するには、以下の4つのポイントがあると考えている。この4つの実践ポイントを建設現場の実態に照らしたものが下図であるが、まさに「建設BPRの実践が現場オペレーションに革新をもたらす」ことがお分かりただけると思う(図2)。
1.価値基準で作業を分類してムダ・ロスを見える化する
2.人と機械の仕事を分けて考える(オートメーションの留意点)
3.フロントローディング&ワークシェアリングでM字カーブに対策する
4.オペレーション管理を強化して高いパフォーマンスを引き出す
次回の連載では、この建設BPR4つの実践ポイントについて、詳しく解説していく。
著者Profile
紫牟田 涼/Ryo Shimuta
大手メーカーにて、生産技術、生産管理に従事。その後、SCMに強みをもつ総合コンサルティング会社にて、製造業、建設業、流通業、公益企業など、幅広い業界を対象に、ビジョン・事業計画の策定、各種施策の実行に従事し、取締役 統括本部長を歴任。プロレド・パートナーズ参画後は、BPRとSCMを中心としたコストマネジメント案件を手掛けている。
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