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建設業の給与水準6年連続で増加、他業種より改善が進む:産業動向(2/2 ページ)
ヒューマンタッチ総研は、国内における建設業の人材市場動向をまとめた2019年5月分のマンスリーレポートをリリースした。今回のトピックスでは、厚生労働省の「毎月勤労統計調査」から、建設業の給与額と労働時間の推移について、製造業や情報通信業と比較しながら紹介している。
就業者数は509 万人で、4 カ月ぶりに前年同月を上回る
雇用関連の月次データでは、就業者数は509万人(前年同月比101.7%)で、4カ月ぶりに前年同月を上回った。公共職業安定所(ハローワーク)の新規求人数は7万2144人(前年同月比98.3%)と、前年同月を下回った。
建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比で0.4ポイント上昇して6.51倍となって、46カ月連続で前年同月を上回った。これは、専門的・技術的職業の中で、最も高い倍率だった。
建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比0.69ポイント上昇して5.37倍。47カ月連続で前年同月を上回り、建設技能工についても厳しい人手不足の状況が長期化している。
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