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三菱ビルテクノがリニューアル専用の研修棟「練」開設、2020年までに70人の技術者育成ビル設備(1/2 ページ)

三菱電機ビルテクノサービスは、3.3ヘクタールの広大な敷地を有する自社の研修施設に、昇降機のリニューアル工事に特化した研修棟を新設した。新研修棟の名称は、繰り返し手をかけ質の良いものにするの意味を込め、「練(れん)」とし、高まる技術者不足の解消に向け、2020年までに据付技術者70人の育成を目標としている。

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 三菱電機ビルテクノサービスが東京小平市にある同社の研修施設「教育センター」内で、7億円をかけて建設を進めていた三菱製エレベーター/エスカレーター専用の研修棟「練(れん)」が完成し、2019年6月3日に本格運用を開始した。

労災撲滅と工事品質の確保も目指す

 三菱電機ビルテクノサービスでは、練を実践的な研修の場とし、2020年度までにリニューアル工事の据付技術者を、現在の700人から、協力会社を中心に社内外で70人増やし、現場代理人も300人育成することを目標に掲げる。


新研修棟「練」の外観

 新研修棟は、RC造の4階建てで、1〜4階部分に年代に合わせた実習用エレベーター5基、2〜3階を吹き抜けで中間または上部に駆動部分があるエスカレーター2基、1階には他に溶接用の研修ブース5室や資材置き場などを備える。

 一般的に昇降機のリニューアル工事は稼働中の建物で進めるため、施工や安全面で新設工事とは異なるノウハウや配慮が求められる。そのため研修では、事例をベースに安全講習、実機による作業研修を行う。

 各設備は、施工技術を確実に習得させる目的で“見える化”の工夫が随所に施され、エレベーターの昇降路壁を金網にしていたり、エスカレーター側面の板も透明アクリルだったりと、受講者の訓練を教官が目視で確認できる仕様となっている。また、箱内にはネットワークカメラを配置し、複数人が同時に実習する場合でも、大型モニターで作業内容をモニタリング可能なシステムが構築されている。


箱の外側が金網になっているエレベーター

箱の外側が金網になっているエレベーター
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