東京・京橋の「ミュージアムタワー京橋」の7月オープンに先立ち、街の名称が「京橋彩区」に:プロジェクト(2/2 ページ)
永坂産業と戸田建設は、「京橋一丁目東地区における特別地区計画」の街区名称を「京橋彩区」(きょうばしさいく)に決め、運営組織の「京橋彩区エリアマネジメント」が発足した。街区名称は同時に、主に地上から低層部分に整備が予定されている文化貢献施設の総称にもなる。
ブリヂストン美術館が改称し、新たに「アーディゾン美術館」へ
新名称の京橋彩区は、開発街区のうち文化貢献施設の総称で、3施設から成る。内訳は、ミュージアムタワー京橋内のアーディゾン美術館(ブリヂストン美術館)、(仮称)新TODAビル内に収容する文化貢献施設、2棟の共用スペースに設ける(仮称)アートスクエアだ。美術館の他にも、若手芸術家の育成と情報発信を展開し、中央通り沿いの芸術・文化活動のための広場空間を設ける。
各施設をみると、アーティゾン美術館は2020年1月の開館予定。「創造の体感」をコンセプトに据え、古美術、日本近代洋画、印象派、20世紀美術、現代美術を提供する。同美術館は、2015年5月に休館したブリヂストン美術館が改称した施設。
(仮称)新TODAビル文化貢献施設は2024年の完成。アートやクリエイションに気軽に触れられるギャラリー、アーティストやクリエイターを支援するコワーキングスペース、イベントホール、アートショップなどを備える。
(仮称)アートスクエアは2019年7月に一部オープン、2024年には全面オープンする。中央通り沿いは、間口120メートルの広場で、さまざまな芸術・文化イベントを開催する。
(仮称)新TODAビルに関連した今後のスケジュールでは、2019年12月から敷地内にある既存ビルの解体に着手する。2021年内に新築工事に着手し、2024年に完成する。
また、誰もが気軽に芸術や文化を体感できる環境を整える以外に、防災力の強化や環境負荷低減にも力を入れるという。
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