岡山駅前に高層マンションやコンベンション施設を計画、総延べ8万m2のランドマークを2022年度に着工
岡山駅前の再開発プロジェクトが、都市計画決定の告示を受けた。2022年度には本体工事に着工し、2025年度の竣工を目指す。
野村不動産を代表企業とするグループが計画している「岡山市駅前町一丁目2番3番4番地区第1種市街地再開発事業」が、2019年3月29日に都市計画の決定を受け、完成イメージパースや施設規模が明らかになった。
西街区にマンションと複合棟、東街区には商業施設を整備
グループの構成企業は、野村不動産、JR西日本不動産開発、奥村組。プロジェクトは2016年9月に市街地再開発準備組合が設立され、2017年3月には同グループが事業協力者となった。
JR岡山駅周辺エリアは、商業・業務施設などが高度に集積し、かつ鉄道/路面電車/バスの乗継拠点で交通の要所として機能している。その中で、再開発の対象用地は、低/未利用の土地が多く、既存建物の老朽化も進んでいるため、都市機能の再整備が望まれていた。
計画地は、岡山駅前郵便局跡地を含む、施工区域面積約1.4ヘクタール。国の定める「都市再生緊急整備地域(岡山駅周辺・表町地域)」内に位置し、岡山市の定める「都市計画マスタープラン」では、広域商業機能やコンベンション機能、居住機能、医療機能などの集積を図ることで、市民に高次都市機能を提供し、広域交流および岡山を発信する「都心拠点」として位置付けられている。
野村不動産らは、その優れた立地にふさわしい、商業施設やホテル、コンベンション施設、アミューズメント施設、都市型住宅などの都市機能を備えた施設整備を図り、地域のにぎわい創出を目指す。
計画では、西街区に住宅棟とホテル/商業/コンベンション施設から成る複合棟、東街区には商業施設と駐車場を建設する。完成予想パースによれば、マンションは30階以上の高層とし、隣接する複合棟は10階程度になる見通し。西街区の総建築面積は約4100平方メートルで、総延べ床面積は約6万7100平方メートル。東街区は、建築面積約2700平方メートル、延べ約1万6400平方メートルを見込む。
岡山駅側の複合棟の前には広場を設ける他、道路拡幅や通路整備によって歩行者空間を確保して、観光バスベイも整備して、回遊動線の結節点を作る。
今後のスケジュールは、2019年度内に組合設立認可、2020年度には権利変換計画の認可、その後、2022年度には本体工事に着工し、2025年度に竣工引き渡しを行う予定だ。
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