凸版印刷がカッターで加工でき、持ち運びも容易な丸まる樹脂製デザインパネル発売へ
凸版印刷は2019年4月から、樹脂製デザインパネル「トッパンリフォームパネル」の販売を開始する。厚さを従来のリフォーム用樹脂製パネルの半分以下とある1mmにまで抑え、丸めて出荷することで搬入や加工を容易にした。浴室やトイレ、サニタリーなど、水回りのリフォーム用部材としての使用を想定した「簡易施工建材」だ。住宅市場やホテル市場に向けて拡販し、2020年までに同建材全体で売上約30億円を目指す。
凸版印刷は2019年4月から、樹脂製デザインパネル「トッパンリフォームパネル」の販売を開始する。厚さを従来のリフォーム用樹脂製パネルの半分以下とある1mmにまで抑え、丸めて出荷することで搬入や加工を容易にした。浴室やトイレ、サニタリーなど、水回りのリフォーム用部材としての使用を想定している。
パネル寸法は、幅910×長さ2400×厚み1mm(ミリ)。丸めた状態で出荷されるため一般乗用車で搭載することができる。大人1人でも抱えられるサイズだ。
これまでのリフォーム用樹脂製パネルは、規定サイズの化粧板を使用しており、大型車両での運搬が必要だった。現場でも搬入経路を確保するなど労力がかかったが、今回の製品ではそれだけの車両や人手、労力を削減できる。
トッパンリフォームパネルは、パネルを広げる際の復元性も高い。たわみなどが少なく、市販されているカッターナイフで加工できる。電動式の専用工具などを使う必要がなく、騒音の発生が抑えられる。入居済みの住居へのリフォーム部材として適している。仕上げに要する時間も短く、本体と同梱したテープと接着剤により24時間程度で完了させられる。
部材の表層にはオレフィン系フィルムを使い、高級感を演出した鏡面仕上げの光沢が見られる。
価格は副資材(両面テープ、ボンド、コーキングジョイナー)とのパッケージで4万7000円(税別)。住宅市場やホテル市場に向けて拡販し、2020年までにトッパンリフォームパネルを含む「簡易施工建材」全体での売上約30億円を目指す。
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